映画をみて感動したこと、その感動を誰かに伝えたくて、始めました。今日は記念すべき一回目ということでとりあえずこのブログを始めるきっかけというか、最初の感動映画体験を書きたいと思います。
最初の感動映画体験といっても、そんなに昔ではなく、つい一年ほど前のことです。
その映画のタイトルは昨年名立たる日本の映画賞を総なめした『桐島、部活やめるってよ』です。
この作品をみるまでは映画はほぼDVDかTVもしくは•••。
好きじゃ無い訳じゃないんだけど、わざわざ1800円払って、こっちから時間合わしていくのはなあ、という感じでした。
そんな僕でしたが、『桐島』に対するツイッターやラジオから伝わってきた熱量のこもったレビューに影響され、次第に映画館にいってみようかなという気になり、とりあえず劇場探しに。
この時点ですでに10月の2週目くらい。この映画の公開が8月中旬だったため、いくらロングランとはいえ、近所の劇場ではやっておらず、調べたところ塚口サンサン劇場という全く聞いたことが無いし、自宅からは遠い映画館しかやっていない。
注(塚口サンサン劇場は有名な映画館です。ぼくが無知なだけでした。)
さんざん考えた挙げ句、重い腰を上げ鑑賞することに決めました。
忘れもしない昨年10月10日夜8時30分のレイトショーでした。お客さんは席数の約半分くらい。だいたい20代ぐらいが多かったでしょうか。始まって数分は久々の映画館の映像に目がついていかずクラクラしましたが、次第に作品にのめりこんでいきました。
そして映画終了。ほぼ放心状態でした。
すごい、この映画はすごい。でも何だかわからない。なぜこんなに感動するのだろう。
帰りの電車の中、地元の駅から歩いて帰る最中 ずーっと、ぼーっと考えていました。
翌日は祭日で休み。朝からこの映画のことばかり考えてしまう。いっそ仕事だったら、考えずに済むのに、って思ったほど、頭から離れない。
(ここからは完全ネタばれ、かつ見た人しか意味がわからないと思いますのであしからず。)
ラストシーン。
前田とヒロキが向き合い、会話を交わすシーンが頭から離れない。
ヒロキの泣きそうで情けないあの顔が頭にこびりついている。
夕焼けに赤く染まっているあの二人が何度と無く、よみがえってくる。
冷静になってしばらく時間がたつと、その感動の理由がなんとなくわかってくる。
これが感情移入というものか。
ぼくはヒロキのその最後の泣きそうでなさけない顔に感情移入していました。
スポーツもでき、女の子からももてる自分が、実は何も持っていない、何者にもなれていない自分に気づいた瞬間、そう気づきの瞬間の表情です。
前田は将来映画監督になれないと思っていながらも、映画が好きだから,自分の憧れる映画監督に一瞬でも近づけるから映画を撮っている。
野球部の先輩はドラフトから声がかかるはずもないのに,ドラフトが終わるまでは,と言って、野球部で練習を続けている。
そんな姿を目の当たりにしたヒロキは自分にはそこまで打ち込めるものがなかったことに気づき、
いてもたってもいられず、半泣きのままその場を後にした。
あわてて桐島に電話するが、あいかわらず電話に出ない桐島。
そんな中、グランドに響き渡る野球部員の声。
次第に小さくなっていく桐島へのコール音、
どんどん大きくなる野球部員の声
最終的には真っ白な画面に野球部部員の声だけがこだまする。
このラストのラストは色々な見解があるようですが、僕はヒロキの決意ととりました。
吉田監督はラストのヒロキの感情をこの音によって表現していると思うのです。
桐島に電話しているのは、過去の自分にまだすがろうとする甘え。甘えたい気持ちがありつつも、野球部員の声が大きなっていくのは、今自分がどうすべきが序々にみえてきていることを表し、
野球部員の声しか聞こえなくなったところで、野球部にもどることを決意するのです。
僕がヒロキみたいに何でもできたタイプとは言いませんが、10代後半~20代前半の僕ははっきり言って、社会をナメていました。そして、仕事を通して完全に鼻っ柱をおられました。なかなかその理由がわかりませんでした。ようやくわかってきたのが30前。そこから日に日に自分がどんどん成長していくのがわかりました。そんな最中にこの映画をみたのです。
おそらくこの感動は一生忘れない体験です。ここから映画の見方も変わり、感動する幅も大きく増えました。そんな体験を日々あげていきますので、よかったらみてやってください。よろしくお願いします。