最初は、1冊ずつ読んでからレビューなり感想なりを書こうとしましたが、1冊ずつ、まとまりのある文章を書くのが難しいので、随筆のように思いつくままに書くことにしました。


「ノルウェイの森」村上春樹

30年以上前の小説ですが、今回初めて読みました。村上春樹は「海辺のカフカ」に続き、2冊目です。「海辺のカフカ」とは全くテイストが違いますね。びっくりしました。


「ノルウェイの森」も「海辺のカフカ」も、その内容や解釈は至るところに書かれているので、屋上屋を架すようなことは致しません。いえ、できません。


一つだけ書くとすれば、「ノルウェイの森」を読んだら、「無性に梶井基次郎を読みたくなった」です。

全く脈絡はありませんし、昔々に読んだきりでしたし、なぜ読みたくなったのか、分かりません。読んでみたら何かわかるでしょうか。

楽しみです。


「檸檬」梶井基次郎 新潮文庫

早速読んでます。まだ途中です。

梶井基次郎の小説は、不安、疑念、いらだち、孤独、倦怠で満ちており、登場人物はそれを解消しようと苦しんでいます。いっときとはいえうまく解消できたのが、「檸檬」であり「kの昇天」であり、「桜の樹の下には」なんですかね。

この本を読み始めたときは、1話ごとにどこに連れて行かれるのか分からず、こちらが不安になりましたが、そう納得した後は、私の「不安」は「解消」され安心して読み進めることができています。