今年初の吸血蚊の侵入をゆるし、慌てて駆除しようと、上を見上げて拍手しまくっていたら、お留守になった足元で踏んだ。
コンビニ弁当。
うまれて初めて踏んだ。なかなか得がたい体験ではないか。

まだ未経験な人に教えましょう。
それは、ずにゅりとした、感覚だ。

ミックスフライ弁当が、よりアグレッシヴなミックスフライ弁当に。
しかし味に変わりは無い。美味しくいただく。

半日ほど寝たら、まぶたに違和感があった。
鏡を見ると、片方が三重、片方が四重になっていた。
二重なら、おめめパッチリな感じだが、それ以上となると、ちょっと行き過ぎ感がただよう。

半日でよかった。1日寝ていたら倍だろう。
八重のそれは、多分、普通にキモチワルイんじゃないか。
寝すぎには、気をつけたほうが良いと思う。

帰ろうと思って忘れ物に気づき、会社に戻った。
貸していたDVDと、免許証と銀行カードのコピーを取ろうと思ったのだ。定額給付金の申請にコピーが必要なのです。
DVDをポッケにしまい、コピーを取って、会社を後にする。
しばらく歩いて、さっきは持って出たはずの折り畳み傘を、会社に忘れてきた事に気づいた。

2つを得て、1つを失った。
どうやら僕の脳、3つ同時はムリっぽい。

人がつかめる幸せなんて、片手に1つずつくらいなのだ。
僕の身体はいつだって、それを思い出させてくれる。
そして、これを思い出した代わりに、何かを忘れてるんじゃないのか?

そんなことより気がかりがある。
コピーをとった銀行のカードだが、僕のはトムとジェリーのイラストのやつなのだが、長年の使用で表面が磨耗しているのだ。
どっちがトムでジェリーなのか知らないが、ともかく、猫の顔が無い。
猫のやつの顔が無いんだ。

必要と思われる数字情報は、刻印されているので読み取れると思うのだが・・。
なんせイラストのデザインが変わってしまっているので、どうなのか。
「うちの銀行では、顔なし猫のカードなぞ、発行しておりません」
信じてほしい。前はあったんだ・・。
せめて体の分だけでも、支給されるといいのだけど。

だってもう、入金を見越して、色々と買っちゃったんだ。