エタノールという薬品がある。これをコットンの小片にしみこませて物を拭うと、えらくきれいになる。
しかし、エチルアルコールという名の通り、アルコールだけあって、えらいこと揮発する。天気の良い日など、みるみるうちにコットンが乾いていく。
エタノールが揮発すると重みが無くなるので、コットンがよく風で飛んでしまうのだ。

今日も暑く、風があったので、コットンの飛翔を見送った。
おお、まるで、ちょうちょのようじゃないか・・。
まさにそれは、ちょうちょのように空を舞ったのだ。
だって、飛んできたスズメも見間違えて、空中でそれを獲ったほどだかんね!

2秒ほど滑空したのち、
「ぼえ!」
という感じで、スズメはコットンを吐き捨てた。
そのまますぐ下の柵にとまり、身体を斜めにして、しばらく動かなかった。
心なしか、顔は青く、縦線が入っているように見えたw

エタノールは消毒にも使える。
しかし傷口にそのままふりかけると、
「ああ、人もしょせん、一個の野生の獣なのだな」
しみじみできるほどの雄叫びが口からほとばしり、傷口もしみしみする。

よく見れば、容器にちゃんと「水で薄めろ」と書いてあるのだ。
注意書きを無視するアウトローなやつは、ケダモノと同じだ。
エタノールの容器はそう語っているのかもしれない。

そんなものを口に含もうなんて、僕なら思わないがなあー。
スズメ、ワイルドやなあー。可愛くても、さすがは野性のケダモノ。
ちゅか、ご、ごめんなあーw そんなつもりはなかったんだが。いたずらな風のせいね☆

「薄めて使う」と聞くと、真っ先に浮かぶのは、おかげさまで、つゆの素だ。
しょうゆと間違えて、原液を使い続けて、さすがの僕も学んだ。「つゆの素は、薄めて使え」と。
たとえそれが薄めなくていいタイプだったとしても、僕は思ってしまうに違いない。
「薄めれば、もっと美味しくなったかもしれない・・」

人に何かを解らせようと思ったら、失敗させればいい。失敗は最高の教師だから。
まあ、世の中には、失敗を繰り返せる人間も、いるわけだが(照)
おかげさまで、日記に書くことに困ったことがない。
それもどうなのかと、思うのだ・・。