11月下旬。
勉強開始から丁度1ヶ月半。運命の期末試験が始まった。
ここで成績を残せば中堅公立高校進学の目が出てくる。
もしダメなら内申点の関係のない私立の中堅高校以上を目指そうと話していた。
次男はこの時点で完全に中堅公立高校進学を目指していた。
内申点は10月の中間試験と今回の期末試験の成績でほぼ決まる。
10月の中間試験の成績では期末試験でどんなに好成績でも地域のトップ校には到底届かないし準トップ校も非常に難しい。
次男が現実的に目指すのは地域3番手校(ΣΣ高校や¶¶高校)だった。
地域3番手校なら関関同立クラスに多くの進学実績がある。
しかし、地域3番手校より下となるとかなり厳しい状況になる。
そのためにもかなりの高得点が必要である。
また、X県は副教科の内申点が相当に重要になるため、これまでノーマークだった副教科の成績も残さないといけない。
5教科だけでなく副教科の対策も行うのは本当に大変だった。
正直、私が音を上げそうになった位だ。
しかし、次男は最後まで諦めなかった。
粘り強く弱音も吐かずにやるべきことを愚直に懸命に取り組んだ。
そして、結果は塾のH先生曰く
「これなら必ず地域3番手校(ΣΣ高校や¶¶高校)を目指せる内申点は貰えますよ」
次男は
「よっしゃ~、これからも頑張るわ」
とあの事件以来、初めて感情を露にして喜んだ。