チーム唯一のサウスポー『ルイポン』

ストキン創部当時、すぐに遊びに来てくれ、『やりたい❗』って言ってくれて入部してくれました。
実はルイポンと監督とは前からの知り合い。
彼女はソフトボール経験者でした。
詳細は差し控えますが、以前所属していたチームのパワハラによりやむなくそのチームを辞めることに。
『ソフトボールなんて2度とやらない❗見るのもいや❗』
って状態だったそうです。
そんなルイポンがストキンに来てくれて、『やりたい❗楽しい❗』って言ってすぐに入部を決めてくれました。

新入部員に関しては、必ず監督と個人面談をします。
・このチームでどんな選手になりたいか?
・どこのポジションを守りたいか?
・ソフトボールを通じてどんな人間に成長するか?
など目標設定の為の面談を行います。
監督が履正社高校の野球部時代、今は自主性を重んじる環境に変わってますが、当時は常にゴールなくやらされる練習が多く、練習をこなすのに必死で、考えて技術の向上を目指すなどは考える余地もなかったです。
だから子供達にはしっかり目標を持ちそこに向けて頑張ってもらいたいと思い面談を始めたというのがきっかけです。

そんなルイポンとの面談では
『ピッチャーをやりたいです❗』
同時にストキンのピッチャーをやる条件は、平日しっかり自宅で練習が出来る子。のみとしてます。ピッチャーには責任がついてまわります。
ストライクが取れなければ試合になりません。
特に反復が必要とも思います。ストキンの練習だけでは足りません。
全国優勝した時の明石PクラブJr.のエースの子のお父さん『キム兄』も反復が絶対条件とおしえて頂きました。そんなキム兄の言葉がストキンのピッチャーの指導の原点になってます。

ルイポンには2月の時点で『10月に何らかの形で投げさせる。今から10月を目標に頑張れ❗』
と言いました。

迎えた10月です。
この夏も彼女の動向などをチェックしたり、ご両親に自宅での様子を聞いていましたが、まずは気持ちが入っていない。もうすぐ10月だぞって思うくらい、9月に入ってもブラッシングがおぼついていない。とてもではないが試合では無理と判断し、フリーバッティングに登板させることにしました。『30分やる。四年生相手に投げろよ😃』
四年生4名相手にいざ登板。
約30分で6名分ほどのバッターにしかストライクを投げれず、他は全てボール球でした。
彼女に聞いてみると
『納得いきました』
まじか?
正直に彼女に言いました。『約束守ったぞ!10月に投げさせるよって言って投げさせたよ。でも正直この状態では試合に到底使えません。ここで納得してるなら、ピッチャーやめたほうがいい。そもそも2月~10月までの間何した?』
黙るルイポン。

優しくしてやりたいけど次に進むステップとしてここで立ち上がって欲しい、きっかけにして欲しいと思いギリギリまで追い込みました。

次ももちろん投げさせますが、最後に『君の為に今日は30分使いました。君がボールを投げ続けてる間も後ろで守ってくれてるチームメイトがいます。ボール球続いても守ってくれました。そんなチームメイトに今度はストライクという形で恩返ししろ。次は11月な。』
と彼女と約束し、この日の練習を終えました。

彼女との約束がなくなった時は、ストライクが取れるピッチャーになった時と信じたい。

頑張れ❗ルイポン

厳しい一言注入