最近日大のアメフト問題をテレビでよく見ます。
正直私の本音は『真相は当事者にしかわからない』と思います。

私は野球をしてきましたが、正直日大のような厳しい環境で野球をしてきました。

『試合に使ってもらえるようになるにはどうしたらいいか?』
『自分はどうしたらチームに貢献出来るか?』
そのうえ先輩との上下関係や、先生の目が気になってびくびくしてたり、
毎日毎日考えて神経をすり減らした生活をしていたと思います。
当事はそんな環境に逃げた自分も今さらながらいたなぁと思います。

しかし今になってそんな経験は私の糧となっており、今の自分に生きてるような気がしますし、やってて良かったと思います。

そんな生活を送っていた野球人生ですが、何か日大の状況と被るような気がします。

現在私は川西Strongkidsの監督を仰せつかっております。あくまでも町のボランティアの親父レベルであり、教育者ではありません。
しかし子供達には大人になったときに礼儀正しい人から好かれる人になってもらいたいと考えております。プレーにおける経験則は押し付けないがモットーですが社会人としての経験則はある程度伝えるようにしてます。ごくごく当たり前の事だけですが。

そんな指導の場で、将来
『この子は実業団に行ける素材がある』
そんな選手に出会ったとします。
投手とします。
その子はすごく良いボールを持ってますが、気が優しい為、インコースに投げきれません。
そんな時、
『当てるつもりで投げてみろ❗』って私は言ってしまうかもしれません。
だけど本当に当てろ❗なんて絶対に思いません。
その子のその弱気な性格を直してやりたい、一つ投げきって新しい世界を知って欲しいと思うのが『当てるつもりで投げてみろ❗』って表現になってしまうかもしれません。
これって日大の『潰してこい』に似てないですか?
すごく考えさせられます。たまたま大学生で起こっただけであり、小学生を指導している私達の世界でも起こる事があるかもしれない。
あの騒動が起こるタックルの試合の前に日大の選手は試合に使ってもらえない、日本代表にも行かなくてもいいっていう状況だったとの事。
まさしく私が経験してきた『試合に使ってもらうにはどうしたらいいか?』って彼なりに考えて導き出した答えがそれならやるしかないと思ったのでしょうが、先程挙げたその有望な子がミーティングで話を聞いてる最中に欠伸をしたとしたらおそらく私は『試合に出なくて良い❗帰れ❗』って言ってしまうかもしれません。もちろん『申し訳ございません❗おらせて下さい❗』って言え❗って心の中で思ってます。
経験則は押し付けないようにしますが、心のどこかで『修羅場をくぐり抜けろ❗』って思って言うかもしれません。
現に会社での出世競争も同じだと思います。
仕事が出来ない人はいつまでも出世出来ない。だから出世するためにどう努力する?
所詮学生ですが学生のうちからその経験を積めた事は財産ではないかとむしろ思います。
もちろん出世だけがすべてではありません。『私にはそんなん向いてない。だから◯◯をする』でも良いと思います。だけどその経験を積まないとわからないはず。

だけど報道は一方的に日大の対応がどうとか監督が嘘ついてるとかの報道に終始しており、このままいくとこれからの私のソフトボールの教え方変えないといけないのかなぁ…。日大側の対応には問題はあります。学生を守れていない。監督も逃げてるように見える❗
だけども指導者の心のなかに『一皮剥けてほしい』という愛情があるなら、少し見方が変わるような気がします。
何はともあれ怪我をされた関学の選手が一番かわいそうですが。

なんかモヤモヤする。
そんな気持ちです。

こいつらこうやって見ると可愛くて仕方がない。
だから強く言ってしまうこともあるような気がします。悩ましい…。