前回のあらすじ:ドラクエ11が凄い。ネタバレあるからまだクリアしてない人はホント読まないで欲しい。ほぼ回想だけど感想です。

 

幼き頃のマルティナと、生まれて間もない頃の俺。 ※スマホで見ると画像のキャプションが何故か太字になってるけど気にしないで欲しい

 

変わり果てたロトゼタシアで始まったグレイグとの二人旅。

世界はめちゃくちゃになったけど、シルビアやロウともすぐ再会、男だらけの(っつーとシルビアが傷つくな)暑苦しい旅が続く。

シルビアとの再会はとってもシルビアらしくて、できることを精一杯やろうとした結果変な格好をして、どっからか見つけてきた変な仲間たちとあんなパレードを独自でやってるってのが頼もしかった。今回の仲間は皆、旅を通して強くなるだけじゃなく自立性も上がってるんだよな。

ロウがより強くなるために一回あの世に行く展開も壮絶。老いても諦めない向上心、脇においてあったエロ本でやけにテンションが上がるグレイグ。

シルビアとの再会が愉快な雰囲気の割に真面目で感動したけど、ロウとの再会は笑うところなのか感動するところなのか切り替えがついていけず、結果、狂気が凄かった。

オマージュは面白かった。ニマ大師はエロい…今回ツリ目のエロいお姉さん多くないか

 

「デビルモード」で手のおえないエロさを身につけたマルティナ、記憶をなくすとやたら気弱になるカミュとも再開、前よりさらに強くなっていく皆と「ウルノーガなんか楽勝ですな!」くらいの勢いで旅は続く。カミュの妹が鳩を金にするところで笑った。

 

記憶喪失状態のカミュのスキルパネル。いじめか。

 

バラバラになった仲間が、荒廃した世界で諦めるどころかより強くなって集結していく。大樹が落ちて魚になったときは皆無事かと本気で心配したりもしたけどすっかり全員と再開できる気になっていた俺は、ドゥルダで修練に明け暮れたものの第3の試練が短い手数でクリアできず、「こりゃ魔力の鬼ベロニカさんじゃないとムリだわ、そろそろ迎えに行きますか」なんて呑気にゼーランダ山に向かう。

ふもとでセーニャも颯爽と助けに来てくれて、一番会いたかったベロニカが一番最後か~もったいぶりやがって…ベロニカが今のグレイグを見たらなんて言うかな。

なんてこれまた呑気にラムダに到着。

 

あとはもうお察しである。

 

ここまで長く連れ添った仲間がいなくなるなんて思わなかったし、回想を見進めても、ここでこうして休んで傷と魔力を回復させてるんだろ…って信じられなかった。

でも、回想の最後、ベロニカが吹っ飛ばされるとき、帽子も取れて吹っ飛んだ。ここで眠っているベロニカはあの頃のまま、帽子をかぶっている。つまり…。

ベロニカの姿が消え、途方に暮れる俺を置いてセーニャは地元の皆に報告に走る。

 

ベロニカとセーニャのスキルパネルが妙に小さかったのは、一人の賢者が魔法つかいと僧侶の双子になって生まれ変わってるのは、もしかして、もしかして…いやでも、大樹が落ちたあたりを探せばあるいは…。これでベロニカの能力がセーニャに引き継がれたりしたら嫌だな…。

悲しむよりも現実感がないまま雨の中葬儀が執り行われ、少しずつ、ベロニカは本当に死んだんだと実感せられていく。

 

この時、自分の部屋でひとりでやっていてよかった。

咽び泣いて大声が出そうになった。

こんなにキャラに愛着もたせておいて殺すのかよ…!

死を目前にするより、生きてると思ってた人とやっと再会できるというところで実は随分前、きっと数週間~数ヶ月前に自分を守るために死んでたなんて、残酷すぎる。

 

大樹が落ちたあの日から。

ずっとベロニカを悼むこともなく、俺は、ベロニカのいない世界で不思議な鍛冶やヨッチ村のダンジョン巡りに明け暮れたり、ベロニカのいない世界でモンスターカジノのインチキスロットでメダル出しまくって笑ったりしてたのか…。

一体何だったんだ…。

あまりにも悲しすぎて、もうここでドラクエ11は終わりにするかもしれないと思った。

 

翌日はなんとか仕事に専念することで思い出さないようにしたけど、それでもふとした時に「もうベロニカはいないんだ」って思い出して無気力になったり、おもちゃ売り場で『アバローのプリンセスエレナ』の杖を見てベロニカの杖を思い出し、いてもたってもいられなくなったりした。

 

参考:アバローのプリンセスエレナ 光の杖

 

次の日の夜、少し気持ちが落ち着いてくると悲しみが段々とウルノーガへの怒りに変わってきた。

ウルノーガを殺しても世界はもとに戻らない。ベロニカは帰ってこない。

けれどもウルノーガを倒すためにベロニカは命をかけて俺たちを守ってくれた。

そんなベロニカの気持ちに応えるには、俺がこの手でウルノーガを殺すんだ…っ!殺す…!絶対に殺す…!

 

今までのドラクエシリーズで、ここまでラスボスへの私怨が募ったものがあるだろうか。

5なんかも結構ヤバかったけどこれはその非じゃない。

 

それに、一番悲しいはずのセーニャは涙を流しながらも前に進むことを決めた。

こんなに悲しいのに苦しいのに、このイベントが一番美しく、感動した。

セーニャの竪琴の切ない曲、思い出すだけで涙が出てくる。

ベロニカの魂が髪を切ったセーニャとひとつになり、切ない笑顔で魔法で出した火を眺める。この火はベロニカだ。

[ベロニカのじゅもんとスキルが継承された!]

一番出てほしくなかったテロップが出て、夜が明ける…。

 

これでもう、ゲームシステム的に見てもベロニカは生き返らないんだ、本当に死んだんだ。

 

何故かとても心に残っているセリフ

 

悲しそうなセーニャの表情が、切なさを増す

 

ベロニカの死を受け入れて、進む気になるまで時間がかかったけど、ウルノーガを殺すという決意を胸に、俺のドラクエ11ライフは3度目のスタートを切った。

 

つづく。

先週金曜、ドラクエ11をクリアした。

3DS版だ。

 

110時間かかった

 

これまでドラクエ1~9とシリーズをプレイしてきた中、好きなシリーズは6、次いで3だったけど、今は11がベストかも知れない。

それくらいハマった。

どんなものでも思春期前後にガッツリやったものが一番心に残ってて、以降触れるものが自分の中でそれらを超えるってことは滅多にないから、プレイ直後の熱が冷めてないからだとしても相当すごいと思う。

(何度もやり返したくなるのはやっぱり3かも)

 

タイトルにもある通り以下はネタバレを含むから、まだクリアしてない人や、そもそもプレイしてないけどこの先の人生でドラクエ11をプレイする可能性が1%でもある人は読まないで欲しい。

 

発売されてから2ヶ月、ゆっくりプレイした割に重大なネタバレを一切踏まずにここまでこれて本当に幸せだった。

 

ガッツリRPGをプレイするのは久々だったし、ドラクエっぽくない育成システム(スフィア板を彷彿とさせる)があったりで最初はちょっと抵抗が…なんてことは全く無く物語序盤から感情移入しまくっており、カミュとふたりでデルカダールを脱出して村に戻ったら焼かれていたところで本当に悲しくなった。そしてそんな時そばにカミュがいてくれて良かった…と心から思っていた。

カミュは、生い立ちが壮絶な反面、宿命みたいなものがあまりないせいかいつも寄り添ってくれて、けど大事なことは自分で決めさせてくれる、本当にいい仲間だった。

 

その後温泉で知り合った強気な女ベロニカとその妹セーニャ。

ふたりとも特徴を文字にすると記号になってしまいそうなのに、ゲームの中では全然そうならない存在感があった。ふたりともレベルアップ時のアクションとか、仲間になったときのセリフとポーズとか、かわいいポイントを上げていったらキリがない。そんな見た目の可愛さどころじゃない物語が繰り広げられるんだけど。

ベロニカが仲間になり、俺の後ろでアラレちゃん走りをした瞬間、こんなかわいい子と旅するのか…!守りたい…!と強く思ったものの守られていたのはこっちの方だったんだよな…。

 

リーズレットに氷漬けにされたとき、真っ先に駆け寄ってくれたベロニカ

 

リーズレット、エロかったな…。

(リーズレットとシャールのことについても話したいけど別なときにでも)

 

技もキャラも変化球なシルビア、直感を大事にするけど物事をよく考えてる、カミュとは違うタイプの、そばに居てくれて救われる仲間だった。そんなシルビアがジエーゴと再会すると決意したとき、そばに居てあげられてよかった。

旅芸人で普段はおちゃらけてるけど平和のために本当に大事なことは何か、自分ができることは何かずっと考えてるところ、ドラクエ4のパノンがスタンシアラの王様を説得したところを彷彿とさせる。

 

ロウ。

お互い死んだと思っていた祖父と孫でパーティー組んで旅ができるのには感動した。ユグノア城跡で一緒に泣いた。

登場時、オープニングムービーに出てきた女の子だとは全く思わなかったマルティナ。

壮絶な運命を背負った姫が、壮絶な老後を過ごす祖父と魔王の正体を探す旅をしていた…って言う設定だけでめちゃくちゃ燃えた。

旅が進むにつれマルティナがどんどんエロくなるのもすごかったな。ロウとの連携技「老いても元気」、3Dでも結構どうかと思う映像表現だけど2Dで出て来る説明はもっとどうかと思うのでどっちかでしか見てないって人は両方見て下さい。

 

エロカッコイイとは、こういうことさ

 

仲間が揃い、世界が広がり、裏で手を引く悪いヤツの姿が見えてきた頃にはドラクエ11の世界にどっぷり浸かっており、めんどくさいからいらないだろって思った鍛冶もガッツリやってたり、旅が終わったら仲間に手紙書きたいななんて思ってたりした。

 

この世界がほんとに好きなんだなって気づいたのは、皮肉にも大樹が落ちて世界がめちゃくちゃになったあとだった。失ってから大事なものに気づく。俺っていつもそうだ…。

 

そんな大樹が落ちてめちゃくちゃになった世界で繰り広げられる話が本当に凄かった。

 

目が覚めたら魚になっていた衝撃。

そんな心細い状況で唯一すがれる存在だった頼もしい女王と、その女王が治めるムウレアが、デカいヤバい魚人に襲撃される絶望感。

感情が揺さぶられっぱなしだった。

 

1人でほっぽり出された先で再開したのは自分を追い込んでいた存在の1人であるグレイグ、しかも英雄扱いされてる。

何という宿命<さだめ>…。

 

そんなグレイグがこちらを見て最初に放った一言を覚えているだろうか。

 

「…生きていたのか。」

 

だ。

それだけかよ…っ!

コイツも被害者…とは言え世界がこんなになった原因のひとつ…それに俺の人生めちゃめちゃだぞ…っ!と怒りも覚えた。

けれど彼や彼が守る人々と触れ合ううちに、その苦悩や贖罪の姿勢が見えてくる。

レベルが上がりすぎていたせいで”最後の砦”を襲ってきた魔物たちもデルカダール城を乗っ取ってるやつらも1人で余裕で倒せるくらいだったけどふたりで行った潜入作戦。

グレイグが青春時代を過ごしたデルカダール城に潜り込むことで語られる彼とホメロスの過去や人柄。

グレイグに同情し、彼を憎む心が薄れた頃、作戦の途中でグレイグの口から出て来る素朴で、真摯な謝罪の言葉。

この流れは本当に素晴らしかった。

何度も刃を交えた因縁の相手との絆を紡ぐ過程が本当に完璧で、ゲーム内のストーリーとプレイヤーの気持ちの寄り添い具合が完全にシンクロしていた。

作戦完了後の「盾」発言、頼もしいステータス、スキルパネル…絶望的な世界でも素晴らしいめぐり逢いだと感動していたが…ここで初めて主人公のスキルポイントが大量に余っていること、それは勇者のスキルパネルが無くなりその分のポイントが戻ってきていたのだと気づき、驚愕した。

(前述の通りレベルが上がりすぎていた上に武器も鍛えまくっていたので戦闘で全く困らなかった)

 

こうしてすべてがめちゃくちゃにされリセットされたような、ある意味それよりひどい状況で再び仲間を探す旅が始まる展開は、今思い出しても熱くなる。

 

つづく。

2010年秋、花の都(映画ハートキャッチプリキュア!)の試写会があった。
横浜市民限定かなんかで抽選で一般人も参加できたヤツだったと思う。

そこでASDX3の予告が流れたみたいで、その予告を見た人のツイートを、
当時は何も考えてなかったから(今も特に何も考えていない)、
「そうなんだ!」って思って即RTしちゃって、他にもツイートやRTで拡散されてて、
その後で初代から観てる人たちをめちゃくちゃガッカリさせてしまったということを知った。

当時はまだプリキュアを追いかけ始めてから日が浅く、
「へー、またオールスターズやるんだー」
くらいにしか思って無かったんだけど、
無印から追ってる人からしたら、来年プリキュアがあるかどうかも毎年不安だし、
ましてや3度目とはいえオールスターズ映画がまたやるなんてのも、
当時の俺には想像できないくらいビッグなサプライズだったわけだ。

思い返せばその1年前、おもちゃの国の舞台挨拶でDX2の予告が流れた時、
劇場内に「おおお~~~~!」っていうどよめきが流れた。
その時もまだ来年もプリキュアがあること、映画でオールスターズが揃ってくれることのありがたみをあまり分かっていなかったけど、
長年ファンやってる人からしたらめちゃくちゃ嬉しいんだろうなあとは思ってた。

冒頭のDX3の予告の話にしたって、もう1週間もすれば周知されるようなことだけど、
やっぱり「来年はオールスターズやるのかなー、どうなのかなー」ってハラハラドキドキしてる人からすれば、
きちんと映画を観終わったあと、心の準備が出来た上で知りたいっていうのは当然。
俺もその期待をぶち壊してしまってから理解したわけなので、
あんまり人のこと言えないけど、見たくない人の目に触れるかもしれない情報、
ましてや公式が「発表」したわけでもない情報は、不用意に拡散しないほうが、
思いやりなんじゃあないかなと、毎年この時期になると思う。
「新しくて良い情報」を拡散するという行為そのものは本来良いことではあるはずなんだけどね。

こういう話をしている時に
「あらかじめネタバレを知っていたほうが物語は楽しめる」論とか、
「ネットなんだから見たくないものもあっても当然だろ」論を持ち出す人は、
普段、自分で思っているよりも無意識に人を傷つけている可能性があるのではと一度反省してください。