お盆とはいえ何の準備もしていなかったのだが、
突如ご先祖様がすさまじい勢いで帰ってきた。
俺の祖先、こんなんだったんだ。
どうやら鹿児島からこれに乗って来たらしい。
しかも煮物に最適とは。
煮るなり焼くなり…などというあいまいな態度はとらず、
向こう側から最適な調理法をサジェストしてくれる。
さすが長生きしてるだけのことはある。
ご先祖様はこの後、
突如現れた第3の使途殲滅に向かっていったが、
それきり戻ってくることはなかった…。
相討ちだったようだ。
あとで母に聞いたところ、
どうやらこのご先祖様は戦国時代の人だったらしい。
最後の戦では敵に片腕を切られてもなお戦い続け、
敵の武将と相討ちとなり命を落としたそうな。
今際の際に言った言葉は、
「ちぃ!腕の一本くらいくれてやるわ…!」
だったとか。
それにしても鹿児島に祖先がいたとは知らなかった。