昨年10月17日付の函館新聞で
『学校など職員駐車有料化』として、来年度から学校職員駐車場の有料化について「市街化区域と周辺の施設で月額3000円、旧4町村など市街化区域以外は同1000円とし、年間約8900万円の収入を見込む」というコラムが掲載。
そして、今年2月18日付の函館新聞で『函館市、7月から職員用駐車場有料化 』として「、2月24日の定例議会(2月20日現在、函館市議会HPでは2月定例議会の開会案内は2月下旬としか書かれていない)で、市有施設一律駐車場料金を月額3000円、旧4町村など市街化区域以外は同1000円、私有車公務使用届出を出した車に対しては3割減とする関係条例の改正案を提案する」という記事が掲載された。
この提案には実は大きな危険要素が含まれている。以下、列挙。
① 私有車公務使用制度を導入した場合、私有車については原則公務に使用ができなくなる。具体的には校内・校外で児童・生徒に負傷者が出た場合、災害などで避難誘導をしなければならない場合であっても、原則公務使用届を出していない車では搬送が出来ないことになる。これは搬送中の事故が起きた場合、公用車であれば責任の所在が公に向かうのに対し、私有車の場合は職員個個人に責任が向けられるからだ。
子どもを見捨てる教員などいるはずはないが、責任論にまで発展しかねないことから判断を逡巡する場面も十分に考えられる。そして、昨年の震災ではその逡巡が生死を分けた例もある。
② 私用車公務使用制度の公務の範囲が素案の段階で全く検討されていない。教員に限らず、プレゼンのための資料、大型教材・教具、諸行事で使用する雑具(大サイズの段ボール)などの搬送、研修参加のための自動車使用、一般交通機関を使うと公務に支障が出る場合、部・クラブ活動のための自動車使用など、どこまでを線引きするかが不明。
③ 公務使用された場合、使用距離に応じて旅費が配当されることになるが、②項の公務の範囲の如何によっては駐車場料金収入を上回る旅費の配当があり得る。一方で現段階で既に旅費の不足は指摘されている。教員は既に自腹を切って教育活動を行っている。
④ 現在、学校内駐車場一体の管理(排水作業、除雪、行事などの交通誘導)は全て教職員の自主的活動によって行われている。これは駐車場使用の権限が学校に委任されているため。これが市の管理下になった場合、それら駐車場の管理は当然市が負担することになる。市内、幼稚園2校、小学校46校、中学校28校、高校1校の駐車場管理をするだけの労力・予算がかかる。
⑤ 有り得ないことだが、この処置に反発した教職員が最も過激な行動(全教職員が通勤を公共交通機関利用のみ)を起こした場合、教育活動は確実に機能不全を起こし、その不利益を一番被るのは子どもと、学校に子どもを預けた保護者である。
⑥ そもそも公用車を配置する気がない。学校施設駐車場料金徴収をしている自治体は全国でも34市、道内では小樽1市、うち公用車が手配されている学校は数校。うち1校は原付。
⑦ この議論の発端となったのは函館市が子どもの登校数の少ない7月に市内8校で3割しか返答がない調査が基準。通常期の勤務実態と大きくかけ離れている。
⑧ 同じく発端部分は「市役所職員には駐車場がなく民間駐車場を利用しているのに、学校や他施設で無料駐車場があるのはおかしい」というある種の言いがかり。勤務時間、勤務形態、業務内容、公共交通の利便性など、教職員には私有自動車は必須でその利用の殆どは公務使用。それであるのに旅費が降りていない事態の方が異常。
何から何まで阿りの公務員バッシングも結構だが、一台も車のない学校を想像すれば、この条例改正の動きが如何に滑稽かが分かる。
24日の定例議会でどのような議論がなされるか。興味深い。
函館市・市長からの回答拒否があったので、ここで一度整理・考察。
Ⅰ.函館市・市長の2つの回答と拒否から見える姿勢
① 函館市・市長はこの2度の回答で説明できることは全てし尽してきた。3度目の質問は2度の質問内容に含まれているから答える気はない。
② 11万人の署名の扱いについて、限りなくクロに近いグレーの扱いであるということは自覚している。
③ 質問で「他の3セク鉄道の経営状況と比較」という件について、江差線の予算・出資比率が肥薩オレンジ鉄道の出資比率を参考にしていたことを発表した後の回答であったにも拘らず「拒否」という選択をとったのは決して表に出せない隠された意図がある。
それがないのならば「今回の江差線のように、他の3セクの運営も参考にして……」という回答の方が具体的かつ無難。
④ 関連して予算の大枠は見通しがたっているが、大本営(北海道・JR)の考え如何で大幅に上下するため発表できない。函館-新函館間の車両コスト、線価、減価償却分を考慮した上物など基本的な部分は試算はできている。江差線の予算決定について数年前からすでに試算はたっていて、基幹部分である現駅-新駅間の見通しが立たないというのはありえない。
⑤ 北海道やJRと交渉できるだけの政治・交渉力は皆無。
Ⅱその姿勢の問題点
① 「サービス・利便性」について、市・市長と市民の間に齟齬があることを知っていながら説明を拒否した点。この点については複数視点からの「いつ」「誰」が、どのような「サービス・利便性」を受けるのかという説明が述べられていなければならない。
<一例>
○「新函館開業直後」の時点では
a.「函館市民」には「特急白鳥」の廃止に伴い、本州方面への移動にⅰ新函館への移動時間・コスト・手段、ⅱ乗り換えの手間、ⅲ乗客料金の値上げが求められ、ⅳ3セクの手始めに江差線を押し付けられ、ⅴ新函館-新青森間はトンネル内減速走行のため時間短縮効果がない、という「サービス・利便性」とかけ離れた状況が生まれ、それを上回る「サービス・利便性」がⅵ東京まで(新函館から)鉄道一本で行けるという程度しか説明されていない。
b.「道外観光客」には、ⅰ乗り換えの手間、ⅱJR以外の函館への移動手段の不備、というデメリットはあるものの、ⅲ地理的に大沼や大野といった函館近郊の観光スポットにも目が向けられるという「サービス・利便性」が生まれる。
c.「観光・サービス業以外の企業」には、ⅰ空路に比べ安定した本州からの観光客やビジネスの誘致が可能になるという「サービス・利便性」が生まれる。
d.「市内観光・サービス業」にはⅰ観光客誘致の期待が生まれる一方、ⅱ今迄可能だった函館市での観光客囲い込みが新駅になった後できるかどうか説明・試算がされていないので「サービス・利便性」が感じられない。
○「札幌延伸後」では
a'.「函館市民」は、本州・札幌両方面でⅰ新函館への移動時間・コスト・手段、ⅱ乗り換えの手間、ⅲ新幹線料金に加え3セク鉄道も値上げが生じる一方、ⅳトンネル問題が解決されれば移動時間の大幅な短縮が生まれ、ⅴそれまでの「現駅・新駅」運営をサンプルに「サービス・利便性」が改善されるかもしれない。但し、3セク鉄道の乗り入れ駅の如何によっては低く見積もっても莫大な借金を背負う羽目になり、3セク倒産の恐怖に怯えることになる。
b'.「道外観光客」にはⅰ大幅な時間短縮、ⅱ飛行機よりも低コストの来道が可能になり、ⅲ「函館以外」の観光都市に足を向けられるという選択肢が生まれる。
c'.「観光・サービス業以外の企業」には、ⅰ空路に比べ安定した本州からの観光客やビジネスの誘致が可能になるという「利便性」が生まれる。
d'.「市内観光・サービス業」にはⅰ観光客誘致の期待が生まれる一方、ⅱ今迄可能だった函館市での観光客囲い込みが出来なくなり、「サービス・利便性」を感じられるかが不明。(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/skt/kokoiku.htm参照)
② リスクマネジメントに欠けている。現駅-新駅の営業実績を見てから3セク運営を検討する方法(JR九州、備前山口-諫早間)があるものの安易に容認。その上、見積もりもしていない。最低限求められる費用と最大限かかる費用(リスク)を提示することで対策できることがあるにも関わらず。
また、財源不足の解消を公約で謳う人間が「費用対効果などの試算結果が出ない」事業にのるというのも不合理。
これらは函館市が北海道・北斗市のいいなりになっており、交渉権がないためとすれば納得がいく。傀儡市長と判断されればいかなる条件をも差し迫ってくる事態も想像できる。
北海道新幹線の乗り入れ自体は函館にとっても喜ばしい。だが、きちんと試算・論理の組み立てをするべきものをせずに受け入れるという市・市長の姿勢は疑問に思える。
Ⅰ.函館市・市長の2つの回答と拒否から見える姿勢
① 函館市・市長はこの2度の回答で説明できることは全てし尽してきた。3度目の質問は2度の質問内容に含まれているから答える気はない。
② 11万人の署名の扱いについて、限りなくクロに近いグレーの扱いであるということは自覚している。
③ 質問で「他の3セク鉄道の経営状況と比較」という件について、江差線の予算・出資比率が肥薩オレンジ鉄道の出資比率を参考にしていたことを発表した後の回答であったにも拘らず「拒否」という選択をとったのは決して表に出せない隠された意図がある。
それがないのならば「今回の江差線のように、他の3セクの運営も参考にして……」という回答の方が具体的かつ無難。
④ 関連して予算の大枠は見通しがたっているが、大本営(北海道・JR)の考え如何で大幅に上下するため発表できない。函館-新函館間の車両コスト、線価、減価償却分を考慮した上物など基本的な部分は試算はできている。江差線の予算決定について数年前からすでに試算はたっていて、基幹部分である現駅-新駅間の見通しが立たないというのはありえない。
⑤ 北海道やJRと交渉できるだけの政治・交渉力は皆無。
Ⅱその姿勢の問題点
① 「サービス・利便性」について、市・市長と市民の間に齟齬があることを知っていながら説明を拒否した点。この点については複数視点からの「いつ」「誰」が、どのような「サービス・利便性」を受けるのかという説明が述べられていなければならない。
<一例>
○「新函館開業直後」の時点では
a.「函館市民」には「特急白鳥」の廃止に伴い、本州方面への移動にⅰ新函館への移動時間・コスト・手段、ⅱ乗り換えの手間、ⅲ乗客料金の値上げが求められ、ⅳ3セクの手始めに江差線を押し付けられ、ⅴ新函館-新青森間はトンネル内減速走行のため時間短縮効果がない、という「サービス・利便性」とかけ離れた状況が生まれ、それを上回る「サービス・利便性」がⅵ東京まで(新函館から)鉄道一本で行けるという程度しか説明されていない。
b.「道外観光客」には、ⅰ乗り換えの手間、ⅱJR以外の函館への移動手段の不備、というデメリットはあるものの、ⅲ地理的に大沼や大野といった函館近郊の観光スポットにも目が向けられるという「サービス・利便性」が生まれる。
c.「観光・サービス業以外の企業」には、ⅰ空路に比べ安定した本州からの観光客やビジネスの誘致が可能になるという「サービス・利便性」が生まれる。
d.「市内観光・サービス業」にはⅰ観光客誘致の期待が生まれる一方、ⅱ今迄可能だった函館市での観光客囲い込みが新駅になった後できるかどうか説明・試算がされていないので「サービス・利便性」が感じられない。
○「札幌延伸後」では
a'.「函館市民」は、本州・札幌両方面でⅰ新函館への移動時間・コスト・手段、ⅱ乗り換えの手間、ⅲ新幹線料金に加え3セク鉄道も値上げが生じる一方、ⅳトンネル問題が解決されれば移動時間の大幅な短縮が生まれ、ⅴそれまでの「現駅・新駅」運営をサンプルに「サービス・利便性」が改善されるかもしれない。但し、3セク鉄道の乗り入れ駅の如何によっては低く見積もっても莫大な借金を背負う羽目になり、3セク倒産の恐怖に怯えることになる。
b'.「道外観光客」にはⅰ大幅な時間短縮、ⅱ飛行機よりも低コストの来道が可能になり、ⅲ「函館以外」の観光都市に足を向けられるという選択肢が生まれる。
c'.「観光・サービス業以外の企業」には、ⅰ空路に比べ安定した本州からの観光客やビジネスの誘致が可能になるという「利便性」が生まれる。
d'.「市内観光・サービス業」にはⅰ観光客誘致の期待が生まれる一方、ⅱ今迄可能だった函館市での観光客囲い込みが出来なくなり、「サービス・利便性」を感じられるかが不明。(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/skt/kokoiku.htm参照)
② リスクマネジメントに欠けている。現駅-新駅の営業実績を見てから3セク運営を検討する方法(JR九州、備前山口-諫早間)があるものの安易に容認。その上、見積もりもしていない。最低限求められる費用と最大限かかる費用(リスク)を提示することで対策できることがあるにも関わらず。
また、財源不足の解消を公約で謳う人間が「費用対効果などの試算結果が出ない」事業にのるというのも不合理。
これらは函館市が北海道・北斗市のいいなりになっており、交渉権がないためとすれば納得がいく。傀儡市長と判断されればいかなる条件をも差し迫ってくる事態も想像できる。
北海道新幹線の乗り入れ自体は函館にとっても喜ばしい。だが、きちんと試算・論理の組み立てをするべきものをせずに受け入れるという市・市長の姿勢は疑問に思える。
簡潔明瞭な御回答ありがとうございます。
再質問への回答拒否の理由として、「新駅・現駅間の取扱いについては,これまで2度のご質問の中でお答えをさせていただいた」と挙げていますが、これは凡そ前質問状②③⑤の項に対したものであると解釈いたします。
一方、①④の質問の項は、駅間の取り扱いに関するものではなく、「言葉の意味・定義」を問うもので、ましてやその言葉が市・市長側から出た言葉である以上、その言葉の説明はなされるべきものであると考えます。
よって、①④についての御回答を再度お願いいたします。
また、今までの全ての質問への御回答は、市・市長だけの言葉・案だけで語られたものではなく、多くの引用・参考資料、文献から成り立ったものとお見受けします。
再質問への回答拒否の理由として、「新駅・現駅間の取扱いについては,これまで2度のご質問の中でお答えをさせていただいた」と挙げていますが、これは凡そ前質問状②③⑤の項に対したものであると解釈いたします。
一方、①④の質問の項は、駅間の取り扱いに関するものではなく、「言葉の意味・定義」を問うもので、ましてやその言葉が市・市長側から出た言葉である以上、その言葉の説明はなされるべきものであると考えます。
よって、①④についての御回答を再度お願いいたします。
また、今までの全ての質問への御回答は、市・市長だけの言葉・案だけで語られたものではなく、多くの引用・参考資料、文献から成り立ったものとお見受けします。