2022.1.29~2.6まて上演された【赤の女王2022】自分は2022.2.5のArkチームソワレ公演を観劇しました
実はこの作品、3年前に上演された所謂再演であって、これまでに【赤の女王シリーズ】というのは5作品上演されています
【赤の女王】【楽園の女王】【純血の女王】のシリーズ3部作~そして続編の【女王輪舞】【女王演義】自分はこの中の【女王演義】以外の4作品を観劇しており、今回の再演も注目していました
今回再演する事になって自分としてどうしても気になるのは、初演のキャストをどうするのか⁉️という事でした初演の作品が素晴らしかった事と同時に、続く楽園、純血…と同じ女優が同じキャラクターを演じ、そのイメージが強く印象に残っている作品だと思っているからでした
特に物語で主役よりその絶対的存在感で核として登場するエリザベートと、その従者アメリアはずっと固定してきていたのです(観劇していない女王演義のみ別キャスト)
エリザベート…栗生みなさん
アメリア…千歳ゆうさん
この2人のお芝居は本当に好きで、他の作品も沢山拝見してきましたけど、この作品のこの役に関してはずっとこの2人が演じられるものと思ってきました今回、当初はアメリア役は引き続き千歳さんが、エリザベートは栗生さんではなく三田麻央さんが演じられる予定でした
その配役を訊いて失礼だけど『何で⁉️』と少し思ってしまいました
それぐらい2人の関係性が好きだからです
そのモヤモヤ感があり、今回は観劇するのは止めようと自分自身思っていました
今回【赤の女王】を初めて観劇された方もいらっしゃると思うので、これ以上云うつもりもありません結局、三田さんが無症状ながらコロナ陽性と診断され降板する事になりました
そして直ぐに代役が発表され、アメリア役として草場愛さんが出演される事となり、エリザベートは千歳さんが演じる事となりましたこの配役変更を訊いた時、エリザベートの従者アメリア役でずっとエリザベートを間近で見てきた千歳さんだから、エリザベートもきっと素晴らしいお芝居をするに違いないと思い、そして栗生さんではない新しいエリザベートの姿を見せてくれるという確信みたいなものもあり、それをこの目に焼き付けたいと思って観劇しようと思いました
プレッシャーはきっと相当あったと思いますずっと間近で栗生さんのエリザベートを、稽古で三田さんのエリザベートを見てきていたのですから
そしてそれは代役の草場さんにも云える事だと思います~急遽の代役しかもずっとこのシリーズのアメリアを演じてきた千歳さんの間近でアメリアを演じるのですから
そんな気持ちを持って会場である【六行会ホール】に入りました初演はウエストエンドスタジオという小ぢんまりとした会場で上演したので、大きなホールになった本作はどの様な見せ方をしてくるのかも気になっていました
【六行会ホール】はロビーが広く、このシリーズで毎回素敵な各キャストの特大応援ビジュアルが展示されているのですが、今回もロビー狭しとその応援ビジュアルが展示していました
この応援ビジュアルを拝見する度に、~ああ今回も女王ステを観劇に来られたなあ~と感慨に更けてしまいます
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前方のS席と後方のA席がありましたが、自分はステージ全体を見渡せる後方のA席を選択し、その中でも最前列のH-8という席にしました中通路の直ぐ後ろの席なので、前がゆったり足が伸ばせて快適
むしろ最前列よりいい席な気がします
上演開始までの時間購入したブロマイドを見つつ、客席全体を見渡したりして時を過ごすと、上演5分前にこれも恒例の会場アナウンスの声が流れて遂に再演の幕が上がったのです
https://youtu.be/xNyripkrOXg
←【赤の女王】オープニングダンス映像
懐かしい記憶が蘇ると同時に、やっぱりホールだから表現出来る左右高低を使った圧巻のステージ正に美しい女優達の競演が素晴らしい
1つ1つが洗練されていて、見るものを圧倒していく…吉田さんの細部に渡る演出が、華麗で優雅な美しさを見事に表現していきます
ある豪邸の召使になった2人の女性が、豪邸の主で永遠の命を授かったと云われるエリザベートに招待され、礼儀作法の教育を受ける事に。そこで様々な経歴を持つ淑女と一緒に学んでいると、そのうちの何人かが次々と豪邸から去っていく。不信に感じた2人は残りの淑女とともに、決して開けてはならない部屋の存在を知る。そしてその部屋にはかつて行方不明になった淑女達の亡骸の山が。エリザベートは生き血を吸って生き永らえる吸血鬼だった。彼女は悪魔の娘として育てられ、死んだ人間を生き血を吸う事によって人間ではない者に甦らせる恐ろしい力を手に入れた。彼女の正体を知った淑女達。しかし実は召使の2人は貴族の1人フランツィスカによって送り込まれた吸血鬼だったのである。そしてフランツィスカの正体も実はエリザベートを育てた吸血鬼だったのである。
3年前に既に知っている脚本ですが、改めてこうブログに書き進めてみると、やっぱり創造的というかこういう発想が出来る吉田さんが素晴らしいですし、宝塚や劇団四季か何かを観劇した様な(見た事ありません)高揚感や満足感がありました
そしてその脚本にしっかり応えていくキャストの皆様の素晴らしさを改めて思った~本当に観劇出来て良かったと思いました
上演終了後、ダブルカーテンコールでセシル役の大滝紗織里さんの一言があったのですが、そのコメントで思わず草場さんが後ろを向かれ涙を流し、それを千歳さんが肩を貸すという場面がありった時、自分も正直目頭が熱くなりました凄いプレッシャーの中、稽古時間も短い中演じられて色々な思いがあったのでしょう
それは間近に見てきた千歳さんも同じ~急遽女優として尊敬している栗生さんのエリザベートをまさか自分が演じるとは考えていなかった筈で、千歳さんもまた相当のプレッシャーの中演じたからこそ草場さんの思いも伝わったに違いないからです
その光景を見て客席を離れた自分は思わずパンフレットを購入しました本当はブロマイドだけと思っていたのですが、やはり三田さんのエリザベートを見たくなって思わず購入しちゃってました
栗生さんに代わるエリザベート役の三田さんも注目していこうと思ったからです
見終わって清々しい気持ちになって会場を跡にするのでしたあ~
最後に
エル役…松田彩希さん
カッコ良さと危うさを持つエルを表現力豊かに演じていました歌も踊りも良かった
リリィ役…清水麻璃亜さん
優しさとひ弱なリリィを可愛く演じられていました流石に歌もダンスも抜群でした
ジェシカ役…長月翠さん
ちょっと意地悪なんだけど実は心がキレイなそんなジェシカを上品に演じていました
タピカ役…秋田知里さん
意地悪だけど実は物凄く繊細で臆病でみたいなギャップを上手く演じていました~良かった
セシル役…大滝紗織里さん
頭が良くてちょっぴり短気で忙しい感じのセシルを可愛く演じらてかなり良かったです
アデル役…花澤桃花さん
やんちゃなニーナを見守るお姉さんみたいなアデル~柔らかい演技が良かったです
ヒルダ(Ark)役…本条万里子さん
気品があって美しく、そして気持ちが真っ直ぐで優しい~そんなヒルダを見事に演じられていました
ミッシェル役(Ark)…平原ゆかさん
シスターなのにユーモアもあり、そして温厚でゆったりとした性格のミッシェルを演じられていました
ニーナ役(Ark)…永瀬がーなさん
ツインテールが可愛いニーナ一番庶民的で親しみやすく、元気な淑女を可愛く演じらて凄く良かったです
フランツィスカ役(Ark)…植野祐美さん
植野さんのフランツェシカ凄く良かったです
丸瀬さんのとはまた違った魅力というか雰囲気があって終始ニコニコして観てましたちょっと想像以上でしたあ~
エリザベート役…千歳ゆうさん
今回エリザベートを引き受けたその熱意に感動したし、そのチャレンジを見事にやりきった素晴らしさは賞賛したいし、また1つ女優として乗り越えたものがあったのではないかと思います三田さんに見て貰えたのは嬉しかったと思います
そしていつか栗生さんに観て貰える日が来るかも知れません
でもまたアメリアの千歳さんも見たいとも思いました
最後までブログを読んで下さりありがとうございました【純血の女王】の再演、そして新作も楽しみに待ちたいと思います