出会いは7割は〇〇によるもので3割は人によるもの | 田代政貴オフィシャルブログ「つながるコミュニティ」Powered by Ameba

    【邂逅】

    思いがけなく出あうこと。偶然の出会い。めぐりあい。のことを指す・・・

     

    いつも行き当たりバッチリな旅をしていますが、台風のおかげでさらに邂逅(かいこう)を楽しめました。
     
     

    ハンカチの準備を、、、
     

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    70代の男性に出会いました


    とある宿への宿泊1日目
     
    宿のオーナーさんと私が話している際に(そこの出会いも素晴らしいものでしたがここでは触れません)



    その男性はオーナーさんに

    『泳いできましたよ〜』

    と元気よく話しかけながら宿に戻ってきました。

    え!?この台風の中で!?と思いましたが
     
    哀愁漂う元気が良い方だな〜
     
    とその時は思いました。



    台風ということで、なかなかの強風の日でした。


    そんな中、その男性は一人で戻って来たのです。
     

    明るい笑顔の裏に、なんとも言えない、哀愁を漂わせながら、、
     


    そして、その30分程後に、
     
     
    またフロント前に来られて

    『これから岬に行ってくるよ〜』

    と、ガイドブックを片手に
    オーナーさんに話しかけられて、
    外は強風が吹く中、一人で出かけられました。


    活発で素敵な方だな〜という第一印象と、

    ・・・お一人なのかな?・・・


    もしかして、、、、



    その予感が当たりました。


    台風の影響で急きょ延泊することになった私は、
    夕食をいただきに宿のレストランへ。
     
     
    すると、そこにはその男性が一人で食事をする姿が。

    昨日と同じ場所に座ってらっしゃるな。


    その場所とは
    一番奥の窓際のテーブル席。
    昼間であれば、絶景の景色が見える席だ。



    お互い目が合い
    会釈した、その瞬間に


    直感で
    『近くの席に座れ』
    『お話したほうが良い』と思ったので
    隣のテーブルに座りました。

     
     
    70代の男性
    『あれ?まだいらしたのですか?飛行機欠航ですか?』と。

    最初にお会いした際に、明日帰るということを話していましたので、それを覚えていただいてました。



    田代
    『向かう那覇が荒れそうなので、今夜は宮古に留まることにしました』


    その男性の窓際の座席(隣の席)には、
    例の観光案内のガイドブック(ことりっぷ)と
    コップに水?焼酎?が。


    ことりっぷは、女性に人気の可愛いガイドブックのため、男性が持ち歩いているのは珍しいな、、、と思いながら、


    『宮古島は何回か来られてるのですか?』とお聞きすると、

    『それが、初めてなんですよ』


    男性は、そのガイドブックをトントンと優しく手で触れながら

    『これと旅行中なんです。』と。


    ガイドブックを開くと
    そこにはチラリと奥さんらしき写真が。


    とても旅行好きな奥さんで
    よく2人で旅行に行ったそうです。


    予想は当たりました。


    男性は定年退職した後にたくさん奥さんと旅行したかったのでしょう。
     
    そのために今までお仕事を頑張ってこられたそうです。


    しかし、3年前に奥さんを亡くし

    ガイドブックの中に奥さんを連れて旅行しながら

    愛する奥さんとの旅行を楽しんでいたのでした。



    男性の座右の銘は

    『旅は邂逅だ。』と。


    奥さんの話をたくさんお話してくださりながら、ところどころ、

    『女性は母性だ』

    『妻にありがとうも言えなかった。』

    『妻に会いたい。』
     
    『妻の一緒に行った場所には行きたくない。』
     


    と、感謝と、
    受け入れられない現実を訴えられていましたが、
    そこには溢れる愛がありました。


    『迎えに来いと言ってるけれど、ぜんぜん来てくれないよ(笑)』と。


     
     

    亡くなった奥さんが好きだった旅行。
     
     
    だからこそ、1人でも旅を続け、

    窓際の席を奥さんのために開けて
    美しい景色を

    その土地土地の食べ物
    地酒を奥さん用のコップで準備し
     
     
    そして出会う人との会話に奥さんのことを出しながら
     
     
    生きたかった奥さんの分まで
    一緒に旅を続けている。


    お酒をご一緒させていただき、(ごちそうになりました)
    乾杯は、男性と、その奥様のコップにも。


    一時間ほどお話した後に
    男性が

    『最後に見て欲しいものがあるんです』と。


    奥さんの遺品から見つかったという手紙を財布の中から取り出し見せていただきました。
     
     

    『いつ書いたのかわからないんだけど・・・』
     
     

    メッセージカードには
    Happy Valentineと印字されていましたので
     

    バレンタイン時期前後ですかね?と推測しながら、文章を読ませていただきました。
     
     
    前半は、男性への感謝の言葉が散りばめられていました。



    そして最後に書いてあった文章が

    『こうしてあなたにメッセージを送れている今が最高の幸せです。』と。


    おそらく、自分の体のことを既に分かっていたのではないか?


    と、男性は目を赤くしながら話していました。


    実は、このような手紙や日記がたくさん出てきたらしく、これは誰にも見せられないよ(笑)と、恥ずかしくも嬉しそうに語っていただきました。



    そして、今、男性は
    毎日、奥さんに向けた手紙を書いているようです。


    昨日書いたメッセージ日記にはね

    『今日来た伊良部島は、一緒に行った大好きなオーストラリアのケアンズを思い出したよ。』


    ケアンズでの思い出を語ってくださいました。


    私との出会いも
    奥さんに話すのだろうな、、
    一つの日記になるんだろうな、
    と思いながら


    私自身も旅の邂逅を楽しませていただいています。

    『台風に感謝ですね』と
    お互い笑いながら握手を交わし

    『うちに来てください。3泊4日で。全部手配しますから』『便りを待ってますね』と言っていただけました。


    こうして
    『邂逅』が続いていきます。


    偶然のような必然とも思える、人との出会い、景色の発見、モノとの出会い。

    すべては、設計されてるのではないか?と思うほどです。


    聞くところによると
    出会いは7割が見えないチカラによるもので、3割が人によるもの。

    それは私も同感です。
    もはや9割以上かも(笑)

    目に見えないチカラに感謝ですね。



    写真は今回の台風のおかげで出会えた景色、モノなどを載せておきます。人に関しては、一部のみしか載せていませんのでご了承くださいね。