直筆版の673番の下から675番の終わりまでです。
これで、原理原本の翻訳は終了です。

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人は堕落し、霊人が未完成であるため、その霊人を成長させなければならないが、それを支援することは、知識によっても可能である。何故なら、霊人の対象となり得る知識は、霊人に刺激を与え、心理作用を十分に働かせることができるからである。

人は誰でも、外界と心理を認識することができる。この心理は、心理核体の附体であるため、心理が心理核体の完全対象となれば、霊人と通じるようになる。このようになった者は、心理核体と心理が、全く異なる格であることを感じながら、霊人と授受(交信)することができるようになる。そのため、直感として、霊人から様々な知識が伝えられてくることを感じるのである。このようになれば、自分の要求に対して、霊人が答えるということを体験することができる。こうして、自分が、物質界から霊界まで作用することのできる存在であることを知るようになる。創造世界で見られる、このような作用の全ては、対象に対する基本的な創造原理によるものである。

以上のように、人の心理核体は、神様に対しては附体であり、心理に対しては核体となっている。心理は、心理核体に対して附体であり、肉身に対しては核体となっている。肉身は、心理に対して附体であり、外界の存在に対しては核体となっている。外界の存在は、肉身に対して附体である。このように、全ての存在は、切っても切れない関係にある。つまり、我々も、そのような存在なのである。

また、人の肉身は、霊人との境界を定めることができず、外界の存在とも境界を定めることができない。さらに、霊人は、天宙につながっている。このように、人は、全ての存在につながっているため、やはり貴い存在なのである。

以上のことから、原力作用は、物質界でも霊界でも作用しているということが分かる。附体が完全なものとなれば、対象目的を果たすために、完全な核体と一つになろうとする。それゆえ、完全な核体は、完全な附体を迎える準備ができているのである。こうして、完全な核体と完全な附体が一つになってこそ、完全な存在となり、その存在目的を完遂することができるようになる。これが創造原理となっているため、我々にとって、肉身を完成させることは、非常に重要なことである。また、世界の動きを見ても、対象目的を果たすために、核体と附体という関係の上で作用しているということが分かる。この原理が、全ての方面に適用されることによって、新しい発見や発明があることを望んでいる。

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下図を参考にしてください。

 

 

2021.6.4 更新:分かりやすく変更しました。