直筆版の672番の上から673番の下までです。(675番まであります。)

――ここから――

原力作用が完全であるためには、対象が完全でなければならない。自分の中において、対象存在となるのは、自分の肉身である。その肉身と自分の霊人との間で、原力作用が働いている。

自分の肉身で感じる感覚は、全て原力作用によるものである。つまり、外界存在との原力作用によって、その存在から受けた刺激が、感覚神経を通して脳に伝えられ、感覚として認識されるのである。また、この認識は、肉身の作用によって、心理的要素を持つ霊人に伝えられる。こうして、霊人(核体)と肉身(附体)が、完全に合致したとき、その認識は完全なものとなる。さらに、この認識は、霊人の作用によって、天宙全体に伝えられる。つまり、人は、天宙全体と一つになる方向へ作用する。こうして、その認識が、永遠に続くものとなっていくのである。

ある認識において、人の肉身(感覚)と心理(良心)が合致すれば、その認識は知識となる。さらに、この心理が附体として、心理核体(生心)に作用し、それらが一つになることによって、心理作用が成立すれば、その知識は、霊人を成長させるための刺激となる。それゆえ、人は、霊的な努力をすれば、認識することによって、霊人の成長を早めることができるのである。

人が理想を望むのは、核体である霊人と、附体である肉身が、一つになろうとするためである。心理核体(生心)は、心理、肉身、外界の全てに対して善を求め、また、霊人は、神様の附体となり得るため、人は、自然に、理想を求めるようになっている。ここに、知覚や直感などの原因がある。

――ここまで――

二番目の段落に「さらに、この認識は、霊人の作用によって、天宙全体に伝えられる。つまり、人は、天宙全体と一つになる方向へ作用する。こうして、その認識が、永遠に続くものとなっていくのである」とありますが、それはアカシックレコードに関する事かも知れません。つまり、自分の経験が、全天宙に永遠に記録されているということです。

本文に出てくる心理や心理核体などの言葉を整理すると、下の表のようになります。

 

 

良心を持っている霊人というのは幽体と言われ、そこに人の理性と心があります。つまり、この部分が、人の顕在意識となっているところです。また、肉身にはアストラル体が重なっており、それが感覚と感情の元になっています。詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
http://blue.zero.jp/kbyk/gam/04.html#s12

 

2021.6.4 更新:分かりやすく変更しました。