明日は術後1年検診の結果が出る日です。
ちょうど1年前に全摘手術をしたときのことを
ブログに書いていなかったので
書き残しておこうと思います。
私が手術をしたのは県立がんセンターですが、
前日入院をして、念入りな超音波検査などをして
どこにがんがあったのか、印をつけてもらいました。
私の場合、術前抗がん剤治療で
がんが消えてしまっている状態だったので
超音波で探すのも、むずかしく
とても時間がかかり・・・
検査技師さんが途中で、
「ベテラン技師さんを呼んでもいいですか？」
と言われて2人で検査をすることになりました。
1時間近く超音波で
ガンのあった場所を探していました。
この時、全摘を希望してよかったな・・・
とチラッと思いました。
私は手術を前にしても全く緊張せず
ただ早く手術当日を終えてしまいたい
そんな気持ちでいました。
手術より、手術中に地震が起こったらどうしよう・・とか
そんなことの方が心配でした。
夜は看護師さんが
「睡眠薬が必要ですか？」
と尋ねられましたが
目を閉じたら10秒で寝てしまう私は
笑いながら「必要ないです」と言いました。
手術を控えて眠れない人もいるんだな～と
思いながら、すぐに眠れる異常体質に感謝しました(笑)
だけど、私の入院中に、他の人に
「睡眠薬が必要ですか」と
看護師さんが聞いている場面にでくわしたことがなく・・・
私だけに聞いたのかな？
病気の娘がいるから、私がなんか精神的に繊細に見えたのかな？
なんてこともチラッと思いました。
・・・が私は本当に熟睡し、
手術日当日も朝からマイペースに
韓国語の勉強などをしていました。
朝イチの手術で
病棟から2人の看護師さんに連れられて
手術する病棟まで連れて行かれた私でしたが
歩きながらも看護師さん達が
私を緊張させないように
天気などの話をされたのが印象的でした。
手術する病棟はドラマで見るような場面より
はるかにすごかったのですが、
病棟に入る時の自動ドアからして
なんだか別世界に行くような神聖な感じの
白くてキレイなすりガラスの模様のついた自動ドアでした。
自動ドアが開いた瞬間、
アッと驚くような・・・
横幅が広い・・・
ものすごく広い廊下が広がっていました。
そこで座って待機していると
手術担当の看護師さんがやってきて
病棟看護師さんが手術担当の看護師さんに
私を引き渡す流れなんですが、
手術担当の看護師さんが来るまで
待っている間に隣に座っていた小柄で
華奢なおばあさんが手術を前に
私に「怖いわよね・・・」と
か弱い声で私にそう話しかけてこられました。
優しいお顔だけど、
不安げな表情だったので
今でも記憶に残っています。
「そうですよね。怖いですよね
」と
返事をした私だったけど、私はここでも
怖いより早く終わりたい！
その気持ちだけでした。
不思議だけど「怖い」「不安」という気持ちより
「早く無事にこの時を終えたい」
そんな感じでした。
怖いと思うと余計に怖くなるからかな…
考えないようにしていました。
そしてブログである方が
「麻酔をしたら次の瞬間には終わっている」
「麻酔をした瞬間に、終わりましたよ」
と声を掛けられる・・・と
まるで時間が一瞬にして過ぎてしまう感じのことを書かれたので
本当にそんな感じなのかな？と興味津々でした。
だから「すぐに終わる」「大丈夫」
と自分に言い聞かせていました。
私の手術室はその広い廊下の一番奥にありました。
そこへ行く間、歩きながらも
なんて綺麗で広い廊下なんだ・・・
ドラマよりはるかにすごい光景だ・・・と
思いながら、
廊下を掃除していたおじさんに挨拶しながら
奥へと進んで行ったのでした。
そしていざ手術室の自動ドアが開いた瞬間、
私の女主治医の先生と複数の看護師さんが
ドラマに出てくるような恰好で待ち構えて
おられたので私はあまり周りを観察できず、
自分が横たわるべき手術台に向かいました。
ここで更に驚くべきことが・・・・・
めちゃめちゃびっくりしたのですが
手術台のベット？の幅が
めちゃめちゃ狭いのです
人間一人がやっとこさのるくらいの幅で
少しでも動いたら落ちるくらいの幅で言葉も出なかったです。
小柄な私だけど大柄な人だったら…と思いながらも
麻酔するから落ちるわけないんだけど
その手術台ベッドの幅の狭さには本当に驚きました。
私より先に同じ病院で手術してた乳がん友達に
あとでこのことを話したら
その友達も同じようにめっちゃ驚いたと言ってました。
他の病院はどうか知らないけれど
私の通うがんセンターはそんな感じでした。
そして
手術台に横たわった私は
すぐに目を閉じたので
主治医がいつものように明るい声で
「あはは(笑)
もう目を閉じてる～～～
きゃはは」と
笑ってました。
私は目を閉じた方が
怖さから逃れることができるので
確か娘を生む時もずっと目を閉じてたな・・
そして知らない間に
麻酔が始まって・・・
すぐに
「終わりましたよ」と
看護師さんから声を掛けられたのでした。
やっぱり時間が経った間隔はなく、
本当に一瞬で手術は終わりました。
ただ覚えているのは
麻酔から起こされる直前に見ていた夢が
韓国語の勉強をしていたことで
手術直前にも実際に勉強していたけど
夢の中でも勉強していたので
ちょっとびっくり笑えました。
麻酔から覚めても朦朧としていて
目を閉じているので
どうやって病室に戻ったかは
わからないけれど、
病室に戻って痛いとこは無いですか？
と聞かれて
のどが痛いことだけど伝えました。
気管挿管されたからかな？
でも術後も全摘した胸は全く痛くなくて
追加で痛み止めを飲むこともありませんでした。
1日くらい寝たきりだったので
腰が痛くなって辛かったけど
それ以外は全く平気でした。
排液もほとんど出なくて
早く退院もできました。
全摘後の胸がえぐれた状態になると
誰かがブログで書かれていて・・・
手術前は胸がえぐれるってどういう意味？
どんな感じ？と想像もできなかったけど、
手術後、私の胸は見事にえぐれていて
骨が出ているだけでなく、
骨以外のとこがえぐれているので
超音波検査なども骨に当たって痛いし、
見た目もぎゃ～っ
て感じです(笑)
でも私は自分の胸に何の愛着もないので
平気ですが、
自分の胸が部分摘出ですら嫌な方は
このえぐれた状態はきついだろうなと思ったりもします。
だけど同じ全摘乳がん友達に聞いたら
「私はえぐれてないよ」
「痩せてるからだよ～～～」と
言われたので
みんながそうなるわけではないらしいので
ご安心を・・・
そして傷跡も個人差があって
ほとんど傷跡が残らない人や
残ってもピンクできれいな人もいるんだけど
私の場合は、めっちゃ汚いです(笑)
でもこれも私は
胸に愛着がないので
それも別にいいや～～～って思っている私です。(笑)
こんな感じで
抗がん剤治療の時も副作用がほとんどなくて、
しびれなどの後遺症も残らず、
手術も問題なく終わって、
あっという間に過ぎた1年でした。
明日の術後1年検診の結果が
問題ないことを祈るのみです・・・
娘のことは相変わらず大変だけどね・・・苦笑
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