カードショップを経営する上で、しばしば悩ましいのが「プレイスペース」の存在です。
売り場面積を削ってまで設ける意味があるのか?実際、収益に貢献しているのか?
そんな疑問を感じたことのある店舗オーナーも多いのではないでしょうか。
今回は、「プレイスペースは本当に利益につながるのか?」というテーマを、経営的視点から整理してみます。
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プレイスペースのメリットとデメリット
【メリット】
来店頻度が増える/滞在時間が延びる
プレイヤーが“通う理由”になり、ついで買いも発生しやすくなります。
コミュニティ形成による長期的なファン化
店舗への愛着が生まれ、SNSなどでの拡散にもつながることがあります。
大会などのイベント開催が可能に
参加費、景品販売、関連商品の売上に直結します。
【デメリット】
売り場面積を圧迫し、収益性が低い
坪単価で見ると、プレイスペースは赤字部門になりやすいです。
プレイヤーは客単価が低め
必要なカードだけを買う傾向が強く、コレクターのような高額購入は少ないです。
トラブルや管理コストが発生する
マナー問題、清掃、スタッフの対応など見えない手間も増えます。
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長期的視点で見るプレイスペースの価値
結論から言えば、**プレイスペースは“利益直結の設備”ではなく、“関係資産を育てる投資”**です。
目安としては2〜3年のスパンでプレイヤーが成長し、店へのロイヤリティが高まり、徐々に高額商品への購買意欲や再来店頻度が上がっていきます。
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プレイスペースの利益化を早める具体施策
より短期間(半年〜1年)で効果を出すには、以下のような「導線設計」が鍵になります。
1. 購買導線の最適化
勝った人のデッキレシピを掲示して、関連カードを近くに陳列
プレイスペース横にくじやおすすめカードを設置
2. イベントの収益化
参加費+1パック購入を基本にする
上位景品に高額カードや店内割引券を活用し、再来店を促進
3. コミュニティ育成
常連プレイヤーの紹介、表彰などで店舗愛を育てる
初心者向けイベントを継続開催し、新規プレイヤーを増やす
4. 高額カードへの興味を引き出す
人気カード紹介や上位者の使用カードを掲示
高額カードを景品やくじで“体験”させ、購買へのハードルを下げる
5. 滞在中のついで買いの仕掛け
ドリンク・スナック・サプライ販売を併設
シングルカードのその場注文→スタッフが提供、なども効果的
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まとめ
プレイスペースは単なる「サービススペース」ではなく、**戦略的に使えば収益を底上げする“育成装置”**です。
短期での利益は期待しにくいものの、コミュニティを軸にした販売導線を整えることで、収益化のスピードを早めることができます。
「遊べる場所」を「買いたくなる場所」に変える──
それこそが、プレイスペース活用の最大の鍵です。