Fanfare for the common man

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日本テーザー協会より、「普通の人」がTasarをよりディープに楽しむためのサポートをゆるい企画でいきますので、宜しくお願いします。まずは、左のテーマより「はじめに」をご一読ください。


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RCBシュラウドトラックのプルバックシステムについては、これといった妙案がなく、今まで、ハーケンの小型ブロックを取り付けておりましたが、ブロックがうまい具合に動かないなどの不具合を抱えていました。

 

今回、このブロックをロンスタンシーブレスブロック(RF8080)に取り替えて、非常にうまく機能していますので、ご紹介します。

 

 

 

 

取付け方

 

シュラウドトラックの後にあるガンネルの穴に長く使用できる丈夫なロープ(4mm)を通します。今回、MarlowのD12を使用しました。このロープは、今はもうモデルチェンジしているかもしれませんが、現行品に同様またはそれ以上のロープがあると思います。ガンネルの穴は、Cトラックのなごりなので、もともとRCBシュラウドトラックが付いている新艇にはないかもしれません。

このガンネルの穴は、ロープ1本を通すためのものでしたが、今回は、2つ折りにして2本通してしまいます。通し方は、適当な少し丈夫な糸などをロープに巻き付け、その糸をガンネルの穴に通し、2つ折りにしたロープを糸を引いてそのまま引き出せば、簡単にできます。

ガンネルの穴からデッキ側にロープのループができるので、それをシーブレスブロックの小さい穴の方に通して、全体をループにくぐらせて取付けます。

2本のエンドはエイトノットで止めますが、デッキの上をできる限り短くするようにするのが重要です。

 

 

シュラウドトラックをプルバックするためのロープは、シーブレスブロックを取り付けたロープの間を通して、プラスチックボールでエンドを止めました。

 

 

写真では取り付けていませんが、シーブレスブロックとクラムクリートの間にバングシートのエンドをもやいのループをつけて、プルバックをリリースする時は、バングのエンドを引っ張って一気にリリースします。

 

 

NOTE

 

プルバックにブロック類を取り付ける場合、クラムクリートの効きを確実にするため、できるだけ低くする必要があります。

次に、コクピットの内側に引いても、ハイクアウトしながら引いても、違和感なく引くことができることが大切です。

シーブレスブロック(RF8080)を使用するのは、小型で2つの条件を容易にクリアできるからです。

 

アルミ製とのことで強度の面は、これからの使用でテストしてみないと分からない部分もありますが、プルバックのテンションが常にかかるわけではなく、ロープの方向を変えているだけなので、問題ないと考えています。

プルバック用のロープは、シーブレスブロックに直接取り付けず、取付け用のロープに付けています。万一、シーブレスブロックが破損しても、ロープのループに通せば、応急措置はできるようにしてあります。

 

プルバック用のロープは、クラムクリートでかなり消耗することが分かっていますので、交換できるようにしておくのがよいと思います。もともとはRCBシュラウドトラックのエンドストッパーに取り付けられていますが、これだと予備ロープを準備しておいても海上で交換できません。

このため、シーブレスブロック取付け用ロープとプルバック用ロープは別のものにしています。プルバック用ロープは、その片側エンドをシーブレスブロック取付け用ロープに取付けています。

 

尚、次のクラスルールがあります。

 

C.2.2(k) 簡単なラインとブロックで機械的に2倍力にする仕掛けを設けて、シュラウド(サイドステイ)のスライドをスムーズに動かせるようにすることができる。機械的な力を増加させないターニングブロックをトラックのすぐ後ろに追加することができる。スライドを最前にしてラインを真っ直ぐ伸ばした状態で、トラックの後端からプルバックハンドルのベアリングポイントまでの長さは150mmを超えてはならない

 

 


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7月下旬のJTAへの問い合わせの中に、マストの供給が困難になっていて、マストが入手できないとの問い合わせが入っていました。その後の状況については、JTAからアナウンスがないので、現在の詳しい状況は分かりませんが、どうやらパーツの供給が難しくなっているようです。これは、特に来年のワールドに出場予定の方などには重要な内容なのかと思います。

※追加情報(2016.08.16)・・・パーツ入荷しているようですね。販売にフィッティングが必要なものもあるようので、販売情報についてはPSJにお尋ねください。新艇も8月中旬に4艇入荷予定とありますが、こちらも早めにPSJにお問い合わせいただいた方がよさそうです。セールもお早めに・・・のようですね。いずれにしても、艤装・パーツチェックはしっかりとしておいた方がいいですよ。ワールド1年前くらいに一度やっておくとテーザーのパーツに詳しくなりますし、いろいろと対応が早いと思います。

ロンスタン、ハーケン、RWOなどの汎用品は比較的入手が容易かと思いますが、テーザー固有のパーツについては入念な点検をオススメします。

以前に、「通常の点検項目」という記事を以前に書いていますが、その他にも左のメニューからいろいろと各パーツのチェックをした方がよいでしょう。

特にチェックした方がよいものとしては、以下の通りです。

トップマスト
ロアーマスト
ブーム
ラダーヘッド

スパー類は、クリーニングの意味でも、一度リベットを外して、下穴の腐食具合を確認し、腐食防止剤などを添加して、しっかりと適切なリベットで止め直すくらいのことはした方がいいと思います。特に中古で入手された方は、状況を把握しておいた方がいいかもしれません。
(※ブームの項目でリベットを打ち直した記事を書いています)

少し手間かもしれませんが、それくらいはやっておいた方がいいと思いますし、ワールド本番で自分で直す場合もあり得ますので、それぞれのパーツに適切な径と長さのリベットくらい持っていた方がいいと思います。
以前に使用している人を見たことがあるのですが、アルミのリベットとか強度がないものはダメです。当たり前のようですけど、こういう修理や点検を自分で行わない方は、必要が生じた時に、まったくズレたことをやることがあるので、日頃からやっておくことも大切です。

ローテーション・レバー(グースネック側も含む)の溶接部クラックなども重要です。
ステンレスの溶接ができるところがすぐに見つかるとは限りません。

鋳物になる前のラダーヘッドも腐食による破損が多いのですが、よく破損する部分であるピンドル取付部(下側)の修理用に、超低頭ネジが必要になります。すぐに入手できないので、用意があると心強い修理パーツです。

ラダーヘッドは修理もある程度可能ですが、ロアーマスト・ブームの素管の腐食はかなり痛恨なダメージとなります。塩出しが甘い方もよく見かけます。

今一度のチェックと日頃の塩出しをしっかりやっておきましょう。


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今回のスプリングレガッタで、陸上でボートを移動中にラダーがスイングして、コンクリートに落として引き摺ってしまった艇を見かけました。見ると、ピボットボルトにW1/4のインチネジ(またはその代用のミリネジ)をしているようです。

 

少し気になったので、出艇前の各艇をチェックしてみましたが、どうやら、手締めできるようにグリップの付いたネジを使用している方が多いようです。手締めの効果のほどはよく分かりませんが、以前にもラダーの項目でご紹介しているように、オススメは、ピボットボルトをW3/8のインチネジに交換することです。

 

テーザーのラダーは少しでも上がるととても重く扱いづらくなります。以前、クラスルール最大に近いコンディションでサイド-下のレグを走っている際に、先行艇が急にこちらに振り返るように方向転換し、そのまま沈したのをぎりぎり避けたことがありますが、おそらくラダーの上がり止めが外れたのではないかと推測しています。

 

ラダーの上がり止めのロープとクリートは、あくまでも保険です。実際には充分かつ適切にピボットボルトが締め付けられ、緩まないことが大切です。グリップ付のネジ・ナットによる手締めの効果がいかほどか分かりませんが、おそらく緩み止め(戻り止め)の機能はないのではないかと思います。

 

現在の新艇の仕様はわかりませんが、以前の仕様は、W1/4のインチネジにスペーサーとしてビニルパイプを被せて、ナットで止めてあるかと思います。このビニルパイプは、劣化すると硬化し、クラックが入ったり、真ん中がへこむように変形したりしているかと思います。しかし、ラダーをラダーヘッドから外すことはそうそう行われないので、締め込んでも緩んでしまうなどの症状が出始めて気付くことがあります。この場合、海上ではレース毎に締め込み直す程度の対応策しか取れない不安を抱えたものになってしまいます。

 

あまりにも皆さんがグリップ付を愛用されているので、何かしらのメリットがあるのかもしれませんけど…、推奨する対応策は以下の通りです。

 

1.W3/8のインチネジに交換する。

  ビニルパイプが不要になり、ネジが太く、緩み止めが効きやすい。

  根本のネジ切りのない部分の長さがラダーの厚みに合うものを選ぶ。

  上記に伴い、ネジは余計に長くなるはずなので、余分はディスクグラインダーでカット。

2.戻り止め機能の付いたナットに交換する。

  セルフロッキングナットがオススメ。

  尚、ナイロンロックナットの場合、ディスクグラインダーは使用できません。

  (熱で溶けてしまいます)

 

海上でも締められるようにしたいのであれば、安くて薄いレンチを購入しておくとよいと思います。

 

今回のレガッタで、テーザーは壊れる個所が多いボートだというのも耳に挟みましたが、知っていれば回避できることが多いように思います。テーザーの母国であるオーストラリアでは、そうしたチェックポイントが周知の事実になっているのではないかと思います。以前は、ワールドに行くと、ここはこうしておいた方がいいよ、なんて声を掛けられることも多かったです。

 

ついでに、ブームを付けずにセールを上げたまま待機する艇が多いのも気になります。

セールを上げたら、ブームをつけましょう。ブームをつけないなら、セールを上げるのを待ちましょう。すぐセールが上がるように維持管理する方が大切です。

マイラーセールは、繰り返しの折れ曲げに弱い素材で、軽風の時でもパタパタ繰り返しているのをよく見かけます。セールがとてももったいないと思います。

傷んだセールを見ると、どこが傷みやすいかがよく示されています。大抵、メインのクリュー付近に斜めに傷んでいるところがあるはずです。パタパタの成果がしっかり表れています。


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トップマスト破損のご報告メールをいただきましたので、ご紹介しておきます。
関西を代表する白にラインのアクセントのある何故か音が出るハルが印象的なエース艇様の事例です。

ミッドウィンターで、出艇後、強風でレース延期のためにハーバーバックとなった際にトップマストが曲がっていたため、確認したところ、ボルト貫通部にて折れていたというものです。

トップマスト破損 

トップマストの下部のこのボルト部分は、老朽化・電蝕により折れることがあります。
以前にも軽風コンディションで出艇し、メインを引き込んだら、そのままトップマストが後ろに折れたというのを見たことがありますが、やはりこのボルト貫通部分でした。

ロアーマストへの接続のため、トップマストの素管の上にさらにアルミ素材で覆われている部分なので、中が確認しにくい部分でもあります。また、この部分は、開発後にスティフナーを入れるようにクラスルールが追加された部分でもあります。

最近は、スティフナーが入っていない艇を見かけることも少なくなりましたが、今一度、ご確認ください。スティフナーがなければ、そのまま折れて、セールへのダメージもあったことと思います。

尚、これを機にスパー類のリベット等をチェックされたそうですが、ウィスカーポールの真ん中あたりにあるアイのリベット?にクラックが入っていたとのことでした。

ウィスカーポール 

ウィスカーポールが折れるケースは、通常の使用の範囲では、ランニング帆走中に真ん中で折れる、ランニング帆走中に沈して真ん中で折れる、のパターンしか見たことがありません。

かなりな強風時では、相応のパワーがかかっているので生じることがあるのですが、ちょっと気になるのは、他のクラスのなんらかのアルミパイプを流用しない限り、ポールの中央部にリベットを打つことはないはずです。ポールの中心になんらかのリベットや穴を開けている状況があるとすると、電蝕の有無に関わらずに、強風コンディションでは折れるリスクがあると思います。

また、ウィスカーポールは、エンドフックを使用して、フックが曲がったという事例もあるようです。


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(※この記事の初回公開日は2014年12月1日です)

コメント
について
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補足・訂正がなされた事項について、分かりにくいので、2014年12月1日以降の補足・訂正に関しては、できるだけ下記に記載するようにしております。
以前に補足・訂正した事項については、対応していません。また、特にアナウンスの必要ないと判断した補足・修正事項は、変わらずにいつの間にか修正していますので、予めご了承ください。尚、アナウンスの必要性についての判断基準については、争う考えはございません。
記載内容のご利用については、「はじめに」(左のテーマにてリンク)に容認事項等を記載しておりますので、ご参照ください。

2014.12.01
ウィスカーポールの取付方法に関して、補足・訂正を記載しました。
2015.01.17
船台のタイヤに関するご注意に関して、補足を記載しました。
2015.05.07
ウィスカーポールの取付方法に関して、更に間違いに気づきましたので、訂正し、補足を追記しました。
http://ameblo.jp/tasarjapan/entry-11915641916.html


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