田作氏の東京邸宅探訪 2017
葛飾柴又 山本亭
▲2017年5月26日
毎年東京へ出向いて昔懐かしい下町を中心に歩いています。
今回は葛飾柴又へ行って、ついでに寅さんミュージアムまで足を延ばしたときに見つけた邸宅です。
寅さんミュージアムのすぐそばに立派な門があります。
中はいかにも旧家といった感じの趣です。
外からのぞいてもこれは入ってみなければと思わせる風情です。
本来の玄関ではなく、料理屋としての玄関が北側にありました。
中は貸座敷のような作りになっています。
頑丈そうな土蔵が作り付けになっていて、昔は色々大事なものが保管されていたのだろうと思われますが、現在は倉庫として使われているようです。
邸宅にはよくありますね、電話室です。電話が貴重なものだった時代の名残です。
日本家屋に増築で付け足した洋間も今でも見かけますが、応接室には立派なマントルピースもあり、所有者はさぞかし金持ちだったろうと推測できます。
南側の玄関には人力車が置いてありました。さすがに自家用車という訳ではないでしょうが、料亭時代の名残かもしれません。
庭は池泉回遊式でちょっとした大名庭園かお寺のような感覚です。
縁側廊下には緋毛氈が敷かれています。これだけでもすごいと思います。
庭に下りてみたいところですが、どうやらここは眺めるだけのようです。
こんな場所で食事をしたら気持ちいいだろうと思いますが、自分には分不相応です。
普通に東京を歩いていてこういう邸宅が残っているのを見ることができるのも楽しいものです。
この後帝釈天の参道へ向かいましたがそちらはまた別稿で紹介します。