<アイビスSD:追い切り>

 昨年3着のクーヴェルチュールが坂路で絶好の動きを見せた。9カ月ぶりの実戦へ向け、まずは1本目に4ハロン65秒3をマーク。2本目は3歳未勝利のマイネルカルナバルを先行させ、ラスト2ハロンで後藤騎手が手綱を緩めると馬なりで抜き去った。4ハロン50秒1-11秒5の好タイムだ。ゴールの時に、パートナーは4馬身後方。帰厩後、速い時計は今回が3本目だが態勢は整った。後藤は「セーブ気味の指示で、相手に合わせずストレスをかけなかった。スムーズに気持ち良く走らせた」と笑顔を見せた。

 昨年は勝ち馬から半馬身+首差の3着。51キロだったが、外枠有利の直線競馬で2枠3番の枠順が味方しなかった。それでも後のG1・2着馬サンアディユから0秒1差。続くキーンランドCでは初の重賞タイトルをものにしている。「直線よりもコーナーがある方がいいが、バリバリのスプリンターはいない。まじめに走るので休み明けを気にすることはない」(後藤)。今年も、この後はキーンランドCをステップにスプリンターズSを狙う。ここで結果を出し、展望を広げたいところだ。


出典:日刊スポーツ