3年前、お借りした当時の畑は一面のすすき野原でした。
元は花木の農地で5年ぐらい休耕地だった、一反の畑です。
鹿が寝床にしていたようで、ちょっと申し訳なく思いつつも、
全面を炭素循環農法の畑にする事にしました。
まずは、すすきの株を掘る事から始めました。
ツルハシやスコップでの重労働も、前の畑の先輩達が
応援に来てくれたおかげで楽しい作業になりました。
すすきの大株はとても強く根を張っているので、
株を崩して小分けにしないと掘れません。
すすきを掘った後は、畝の位置を決め、
80cm〜1mの深さの穴を堀ります。
手作業での大掛かりな土木工事です。
土は硬く締まっていて、50cm辺りには
コンクリートのような硬盤層がありました。
この硬盤層を砕く事が大切です。
とても重労働ですが、楽しい作業でした。
掘った所に木の枝や、木を燃やした炭や落ち葉などの
炭素資材を入れながら、土と交互に埋め戻していきます。
木は、畑に生えていた雑木です。
上の方にはススキ、雑草、落ち葉、もみ殻くん炭、
EM発酵液、納豆菌、米ぬかなども振りかけ、
微生物が元気に生きる環境作りをします。
ぬか床を作っているみたいで、
発酵好きの私にはワクワクする作業です。
土を全部埋め戻し、畝の完成です。
完成した畝で作物を作り始めながら、
延々とこの作業を続け、全ての畝が出来るまでには
2年ぐらいかかってしまいました。
体も痛めましたが、楽しい肉体労働でした。o(*^▽^*)o
ここまでが炭素循環農法のベース作りです。
あとは自然農、自然栽培とそう変わらないと思います。