図書館での勉強・自習が禁止されている
図書館といえば、静かな環境で学習や研究の場とされていますが、勉強や自習が禁止されている図書館があります。
理由としては、図書館にある机と座席は閲覧席という扱いで、あくまでも図書館の資料を閲覧する席だということです。
都立図書館などは、資料(教科書や問題集)を持ち込んで、閲覧席で学習することを禁止しています。
Q. 自習室(学習室)はありますか?
A. 自習室(学習室)はありません。当館の資料を使って、学習・調査研究するための閲覧席が、都立中央図書館に約1,000席(スツール席含む)、都立多摩図書館に約220席あります。資料を持ち込んでの、席のみの利用はご遠慮ください。
東京都立図書館利用案内Q&A
では、どの範囲なら許されるのか?
1.図書館の資料のみを使用して学習
2.図書館の資料と持ち込んだ資料の両方を使用して学習
3.持ち込んだ資料のみを使用して学習
上記の都立図書館の場合、1番と2番は許されそうな気がしますが、上記の文章だと3番はダメなのだと思います。
もちろん実際には3番のように持ち込んだ教科書や問題集だけで学習している人もいますが。
閲覧席が1000席近くもある都立中央図書館でも、持ち込み資料の自習が許可されていないのは驚きでした。
図書館によっては、そもそも学習や自習を全て禁止している場所もあるので、注意が必要です。
図書館による違い
もちろん学習、自習を許可している図書館もあります。
品川区立図書館は自習も可能と明記されています。
Q. 図書館で自習はできますか?
A. 区立図書館では、図書館の本の閲覧や図書館資料を使っての調べ物などのために、各館に閲覧席を設けています。原則として閲覧のための席ですが、自習も可能です。
一方で江東区立図書館は、図書館資料を利用しない勉強等はご遠慮くださいと記載されています。
Q5.自習室はありますか?
A. (一部省略)
枝川図書サービスコーナー以外の図書館には閲覧席がありますが、座席数が限られているため、図書館資料を利用しない勉強等はご遠慮ください。
図書館の代わりになる勉強スペース
図書館の代わりになる勉強スペースとしては下記のような場所が候補になると思います。
・カフェ
・ファストフード、ファミレス
・コンビニのイートインスペース
・ネットカフェ
・カラオケ店
・有料自習室
・公民館、公共施設
ただし、長時間滞在できない、お金がかかる、周囲が騒がしいなど、図書館の代替施設にはならないものが多いです。
有料自習室も高校生以下で利用できる場所は少なく、自習室のために塾に通っている人も多いと思います。
一部の地域では公民館や地域交流センターなどを自習スペースとして解放している地域もあります。
ただ、パイプ椅子だったり、あまり良い環境とは言えません。
地域での取り組み
大田区では、池上会館という場所を使って中高生用の学習スペースを夏休み、冬休みに提供していました。
この取り組みの面白いところは、子どもたちを支援したいと思う大人等が「みらいチケット」という券を購入すると、学習に来ている子どもたちがドリンクを飲めるというシステムです。
みらいチケットとは…子どもたちを支援したいと思う大人等が店で「みらいチケット」を購入。購入された枚数分だけ、子どもたちはその店で飲料等を無料提供してもらえる制度。
座席数が14名程度と少ないのは難点ですが、非常に面白い取り組みです。
こういう取り組みが広がり、子どもたちが無料で学習できるスペースが充実することを願っています。