2016年の熊本地震で大きな被害を受けていた南阿蘇鉄道ですが、数々の苦難を乗り越え、ようやく無事に全線復旧しました。7月15日に7年ぶりに全線運転を再開したというニュースを聞き、さっそく乗りに行ってきました。
8/5、普通電車を乗り継ぎ、9時23分に豊肥線の肥後大津駅に到着。隣のホームに停車していた南阿蘇鉄道のディーゼルカーに乗り換えます。今回の全線再開に合わせて南阿蘇鉄道の一部列車が肥後大津駅まで乗り入れるようになり、利便性が一段と上がりました。南阿蘇鉄道の1両ディーゼルカーはお客さんで満員状態です。
9時26分に肥後大津駅を出発、瀬田駅を過ぎて勾配を上り立野駅へと向かいます。
立野駅から、いよいよ南阿蘇鉄道に入っていきます。しばらく行くと右手に立野ダムが見えてきました。
新しく架け替えられた第一白川橋梁を渡り、トンネルを抜けると南阿蘇の田園風景が広がります。
長陽駅を過ぎ加勢駅へ。
全線開通は地元の悲願でもありお祭りムード一色です。
長閑な高原の景色を楽しめる鉄道が無事に復旧出来て本当によかったです。
中松駅でトロッコ列車と交換。
10時14分、終点の高森駅に着きました。
運転再開を祝うヘッドマーク。
車体にはReconstructed(復旧)2023と書かれていました。
高森駅にて。
ワンピースとのコラボイベントがあっているようでした。
高森駅は全線復旧に合わせて新駅舎に建て替えられていました。
こちらは旧駅舎です。
しばらく時間があったので、10分ほど歩いて高森湧水トンネル公園へ行ってみました。
高森湧水トンネル公園は、高森と高千穂を結ぶために旧国鉄が掘った高千穂トンネルの跡を整備したものです。
入場料300円を払って、トンネルを歩いて進みます。トンネル内は年中を通し17度ということで、涼しく快適です。
トンネル内は華やかに飾られていました。
高千穂トンネルは1973年に工事を開始しましたが、2年後に大量の湧水が起こり、1980年に工事中止となりました。今でも毎分32トンの湧水があるそうです。
南阿蘇鉄道開通を祝う飾りもありました。
地元の保育園や幼稚園、企業なども飾り付けに参加しています。
トンネルの一番奥には実験水車と仕掛け噴水があります。
こちらが水源、水が壁から湧き出ています。
トンネルを引き返します。
トンネルを出て切り通しの中を歩いていきます。
まだまだ時間があったので高森駅の次の駅、見晴台駅まで歩いて行ってみました。
映画に出てきそうな小ぢんまりとした高原の駅です。
駅名の通り見晴らしも抜群です。
さらに次の駅まで歩くことに。途中、名水白河水源に立ち寄りました。
白河水源に来るのは30年以上ぶりです。
透き通ったきれいな水。
そして南阿蘇鉄道の方に戻ると、ちょうどトロッコ列車が高森方面へを走っていくところでした。
南阿蘇白河水源駅に到着。
ホームの向かいには案山子が並ぶファンキーな駅です。
赤い列車がやってきました。案山子とともにお出迎えです。
ワンピースとのコラボ列車「サニー号トレイン」です。
高森に向けて行ってしまいました。
13時発の立野行に乗車。これまた満員御礼状態です。
立野駅で豊肥線に乗り換え。
南阿蘇鉄道は初めての乗車でしたが、地元の足として、また観光列車として十分活用できるのではないかと感じました。
今年は私事が忙しかったり体調がイマイチだったりとあまり活動できていませんが、暑さに負けずボチボチと遊びに行きたいと思います。