謹賀新年🎍

本年もどうぞうよろしくお願いいたします♡

さてご存じの通り

今年もガレットデロワの

シーズンとなりました。

公現祭(今年は1月7日)の

祝祭菓子ですが、

日本でも知名度が高くなった印象です。


…というわけで

私も今年はフイユタージュを折り、

焼いてみました♪

折り込みパイ生地に

アーモンドクリーム

(か、フランジパンヌ)を

挟んで焼きますが、

上に「レイエ」と呼ばれる模様を施します。

模様にはいくつかパターンがあり、

それぞれに理由があります。

(この模様は「太陽」)


実はこれとよく似た地方菓子に

Pithiviers(ピティヴィエ)があります。

Centre(サントル)地方の

ピティヴィエという町のお菓子です。

パリの南、オルレアンの近く。

実はサフランの栽培でも有名です。

ピティヴィエには2タイプあって

一つはアーモンド風味のケーキに

フォンダンをかけたもの。

もう一つが

ガレットデロワによく似たタイプ。

前者の方が古くから存在しており、

後者はパイ生地が登場した17世紀以降に

誕生したと言われています。


このピティヴィエ、

ガレットデロワとの相違点が

いくつかあります。

①フェーヴの有無

ピティヴィエは祝祭菓子ではない為

フェーヴは入っていません

②お菓子の厚み

ガレットとは円盤状の平たいものを指し、

薄くフラットに焼かれるのに対し、

ピティヴィエは

ふんわりと厚みをもった

形状です。レイエは共通。

③配合の違い

一般にガレットはパン屋で、

ピティヴィエはお菓子屋さんで

売られると言われます。

手持ちの資料を読むと

中のクリームも

ピティヴィエはガレットの3倍量、

パイ生地のバターも多く、

折り込みの回数も多いとあります。

最近では有名なパティスリーでも

素晴らしいガレットを

リリースしていますので、

このあたりの事情は変わってきていますね。

④販売時期

ガレットは一般に1月いっぱいが販売期間。

ピティヴィエは通年売られています。


以上のような違いがある両者ですが、

今回私が焼いたのは、

その基準から言うと

ピティビエに近いですね。

フェーヴも入れず、

ふっくら焼き上げてあります。

ガレットデロワは

天板などを乗せてフラットに焼きますが、

家ではこのままで♪

外はサクサク、

中のクリームはほんわかと…

ちょっと焼き芋のようなほっくり感も♡

市販のパイシートでも作れますので

この「ピティヴィエ」、

気軽に作ってみてくださいね♪