ゴールデンウィーク、

いかがお過ごしでしたか?

私は相変わらず、

家族・友人・そして自分のために

お料理を楽しんだ休日となりました。

その中で作った二つのパテがこちら。


パテドカンパーニュ(写真上)と

ロレーヌ風パテ(同下)です。

パテドカンパーニュは

通称「パテカン」などと呼ばれ

親しまれていますね。

味付けしたお肉を型に入れて

加熱した物を

パテとかテリーヌと呼びますが、

違いをご存じでしょうか?


実は本来「パテ」と呼ばれるのは、

パイ生地などに包んで

焼かれた物を指します。

パテはフランス語でpâté と綴りますが

「(粉で作った)生地」を意味する

pâteから来ているのです。

菓子屋を意味するパティスリーなども

同じ語源ですが、

中世フランスのパティスリーでは

肉・魚・パンなどが扱われており、

そこで生地に包んだ肉を

パテと呼んでいたのです。

時代が進み食事が豊かになったり

砂糖が普及したり、

革命によって失業した

宮廷の菓子職人が独立して

菓子屋を営むようになったことから

パティスリーは現在の形態になりました。


話を元に戻すと、

上記のような理由から

いわゆる「パテカン」は厳密には

テリーヌドカンパーニュと呼ぶのが

正しいと言えるようです。

テリーヌ(terrine)は

テリーヌと呼ばれる陶器の型に入れて

加熱されたものを指すからです。

これがテリーヌ型です↓

最初にご紹介したロレーヌ風パテも

ロレーヌ風テリーヌと

呼ぶべきかもしれません。

このお料理は

ロレーヌ地方の郷土料理をベースに
家庭で作りやすいスタイルに
してありますが、

現地ではやはり

パイ生地に包まれた物が主流です。


少し先ですが、6月のレッスンでは

このロレーヌ風パテ(テリーヌ?)を

ご紹介する予定です。

どうぞお楽しみに♪