グロサリーを覗いていて

偶然見つけたマカロン。

ローヌアルプ地方のアルデッシュ県にある

ジョワイユーズという村のマカロンです。

カトリーヌ ド メディシスによって

イタリアから伝わり、

フランス各地に広がっていった

マカロンの種類は

地方の数だけ存在すると言われます。


このマカロンは

1581年9月24日、

カトリーヌの息子アンリ三世の寵臣だった

アンヌドジョワイユーズ公と、

マルグリットドロレーヌの婚礼に際し、

カトリーヌが贈ったところ大層喜ばれ、

公爵が地元のジョワイユーズで

作らせるようになったと言われています。


現地ではMaison Charaixというメゾンが、

当時のレシピを忠実に引き継いで

このマカロンを作り続けています。

アルデッシュ県は栗の産地として

知られますが、

地中海性の穏やかな気候に恵まれた

この地では、

アーモンドの木もよく育ち

その豊かな風味は

マカロンにも生かされています。


フランス北部のアミアンに伝わるマカロンも

一説ではカトリーヌが直接伝えたと

言われますが、

両者の食感は対照的。

ジョワイユーズのマカロンは

カラリと軽く、

    口の中でサクサクと崩れます。

どちらもフランスのマカロンとしては

とても古い歴史を持った存在であることに

変わりはありません。



もし街でこの黄色い小箱を見つけたら

こんなエピソードを思い浮かべながら

召し上がってみてくださいね。