2月の【学んで味わう】コースは

ノルマンディとブルターニュ編でした。

お隣同士のこれらの地方、

もちろんそれぞれのカラーがあるのですが、

共通項も見られます。

それは…

「ワイン🍷が作られていない」という点。


リンゴ🍎のお酒でもよく知られています。

ガレットのお供の発泡性の飲み物

「シードル」はとてもポピュラーですよね。


他にもリンゴを使った蒸留酒が

いくつか存在します。

有名なのがCalvados(カルヴァドス)

ノルマンディの

カルヴァドス県他数県で作られる

オー・ド・ヴィ(ブランデー)です。

1984年にAOC認定を受けました。

カルヴァドスにはこのほかにも

オージュ地方で二重蒸留によって作られる

Calvados Pays d'Auge

(カルヴァドス ペイ ドージュ)や

洋梨とリンゴから作られる

Calvados Domfrontais

(カルヴァドス ドンフロンテ)

などがあり、

共にAOCの認定を受けています。

カルヴァドスは食中酒として好まれ、

これを「ノルマンディの穴」と

呼ぶことが…

食中に強いお酒で胃に穴を開けて、

さらにたくさん食べましょう!…

という意味だそうです(笑)

他にもノルマンディにはこんな

リンゴのリキュールがあります。

これがそのPommeau(ポモー)

リンゴ果汁にカルヴァドスをブレンドし、

樽で熟成させたものですが、

アルコールが16-18%で飲みやすく、

気軽に頂けます。甘口。

昨日のレッスンでは

このポモーを皆で試飲しました。


もう一方のブルターニュに目を向けると…

代表格はシードル。


以前ブルターニュのシードルリーを

訪問したのですが、

りんごは摘むのではなく、

すべて完熟して地面に落ちたものを使って

作られるそうです。

これはシードル作りに使われていた道具。

シードル意外には

こんなものが生産されています

↓ ↓ ↓

Lambig(ランビッグ)と呼ばれる蒸留酒。

カルヴァドスと同じく

リンゴのオー ド ヴィですが、

土地が変われば呼び名も変わります。

ブルターニュでも非常に限定された

エリアでの生産で、

フィニステール県の南部…

コルヌアイユと呼ばれる地域が主力地です。

オークや栗の樽で熟成された芳香が特徴で、

こちらもAOCの認定を受けています。

ランビック以外にも

Fine Bretagne, Lambicなどの呼称も。


これは現地で購入してきた貴重な1本ですが、

カルヴァドスとは味も香りも

かなり異なります。


フランスのアルコールといえば

まずワインですが、

各地で作られるリキュール類も

バラエティに富んで楽しいですね。