日本相撲協会から6日、岩友親方がお亡くなりになったと発表されました。元幕内力士の木村山、失礼ながら関取時代の記憶はないのですが…。
2020年のコロナ禍、緊急事態宣言中の春場所から、『おやかたチャンネル』というYouTubeの放送に出演されていたことで、岩友親方を知りました。
世界中が未知とのウイルスに恐怖を感じ、混沌としていた時代。緊急事態宣言が出され、外食や外出はおろか、仕事もテレワークで…。何だか孤立感が深まった時期でした。
時間はあるのに、どこへも出掛けられず、先がみえずに悶々としたあの時のことは忘れられません。
そんな時に、無観客での大相撲春場所が開催されました。確かその頃から『おやかたチャンネル』が開始された様に思います。当時の音羽山親方、不知火親方、小野川親方、岩友親方が立ち上げメンバーで、毎回毎回、試行錯誤な様子も伝わってきました。様々なゲストを招いて取り組みの解説や感想聞いたり、大相撲の裏話が聞けたり、時にはアクション解説をしたり、やっぱりコロナ禍で控えたり、その当時引退した直後の横綱稀勢の里や大関豪栄道の解説が聞けたのは何よりも勉強になりました。
毎回、マイクの音量が小さいとか、放送の場所が変わったり…(売店の横の仮スペースや天井裏の様な場所の放送もありました。)突然、伝言の紙がどこからか回されてきたり…何かのご注意だったのかな?
とにかく立ち上げから今に至るまで試行錯誤の繰り返しでした。
でも、あの時期にそんな手作り感満載のおやかたチャンネルに励まされ、楽しませて頂いたことを改めて感謝したいと思いました。
岩友親方は立ち上げメンバーながら、シャイで放送が軌道に乗ると画面にはあまり、登場されませんでした。チャットで皆が『まぁまん出てきて』と呼びかけるとちょっとだけ出演してくださいました。
協会のジャンバーの胸ポケットに取り組みなのか?仕事上の打ち合わせなのか?何か用紙を立てて入れていた姿を今でも思い出します。
猛稽古の春日野部屋の力士ですから元栃乃和歌の春日野親方のエピソードを披露されたり、豪栄道が出稽古に来たときの話をされたり、まだお子さんが小学生くらいだったのか?お嬢さんのお話しをされていました。
こんなにもありありと記憶にあるのに…岩友親方がお亡くなりになったと聞いて信じがたい気持ちでいます。ここ最近はおやかたチャンネルを見ることもなくなっていて、でもまだお若くお元気でいらっしゃるものだと思っていたので、ショックが隠しきれません。確か名古屋場所の担当だと宣伝されていましたね。今年ももうすぐ名古屋場所が開催されます。岩友親方もきっと名古屋場所にいらっしゃるでしょう。
ご冥福をお祈りします。