私は長年
幸せの幻想みたいなものに取り憑かれていて
勉強ができれば幸せになれる
お金持ちになれば幸せになれる
やりがいのある仕事ができれば幸せになれる
恋人がいれば幸せになれる
結婚すれば幸せになれる
とか、何かをすれば幸せになれると考えていたようなところがある。
実際に
学生の時に比べたらお金をいただける職業に就くこともできたし、
結婚をすることもできて、自分の家族を作ることもできた。
でも、どこか幸せになれなくて
仕事をしていても辛い気持ちがずっとあったり、
結局夫とは数年間の別居期間があったり、
産後にはうつ状態になって、
子供とも親とも顔を合わせたくないと
そんなふうに思うような時期もあった。
じゃあ、幸せになるのに何が必要なんだろう?
この本でハーバード大学が80年以上にも及んで
何人もの人とその家族とに追跡調査をし続けて、
幸せは人間関係の良好さ
と結論づけている。
本を読む中で、
人間関係の良好さについて、
私はどこか
平穏穏やかに喧嘩なく過ごすこと
という定義をしていたことに気づいた。
この本の中で調査対象になっている男性の一人が
妻との喧嘩もなく、穏やかに過ごしている。
家族以外とも大きな亀裂もなく
子供たちにも怒ったりすることのない。
すぐに感情的になって心を乱してしまう
私からしたら理想の生活をしている。
しかし、子供が50歳になるころの調査で
父親が心を開かないこと、
妻も夫が心を開かないことを
不満に思っていると回答したのだ。
彼自身も
そのことに周囲の人が不満を持っていることにも気づいている。
私自身も人に頼るのが苦手で、
なんでも自己完結しようとする傾向がある。
何か困ったときに
誰かに相談したり、
物理的にも頼ることに
ひどく抵抗がある。
実は、それって近い人間からするとどこか
寂しかったり疎外感を与える行為で
自分の幸福感にも影響してくるのだ。
周囲に人がいるのに、孤独になってしまう。
この本の中では、
自分自身がどんな人間関係の中に存在しているのか
を感じることができる。
今の私や周囲に優劣をつけるのではなくて、
これから私がもっと幸せになっていくために
相談できる人を増やしたいのか
応援してくれる人を増やしたいのか
それとも少し距離を置きたいのか
これから自分自身がどんな人間関係を構築していきたいのか
改めて考える手助けをしてくれる。
そんな素敵な本でした。