大川隆法先生 ご法話『震災復興への道』ポイント
・鳩山前首相が掲げた「コンクリートから人へ」という標語、「八ツ場ダム建設
中止」「スーパー堤防の予算削減」など、民主党政権が言ってきた象徴的なこと
が、ひっくり返り、裏目裏目に出ているように感じます。
・上空から津波のあとを見たら、残っているのはガシっとした鉄筋コンクリート
の建物です。堤防に関しても、コンクリートでつくったものは、そのまま残って
います。
・津波の高さの予想が間違っていただけで、もう少し高いところまで上げておけ
ば、被害は相当なところまで防げたはずです。コンクリートの部分が生命の安全
を守ることが分かっていなかったようです。
・また、現在、原子力発電所の問題が出ていますが、政権発足当初、八ツ場ダム
建設中止によって水力発電による自然のエネルギー源を枯渇させる方向の判断を
しました。
・生態系の問題もあるのでしょうが、人間の命は大事です。水力発電は決して馬
鹿にしたものではなかったと思いますが、大きな判断ミスを犯したのではないか
と思います。
・今後の復興策としては、最初は緊急措置的なものになるでしょうが、短時間の
間に、大きなビジョンでの復興計画を練らなければいけないと思います。
・津波が危険だと思われるところには20メートルくらいまでの堤防をつくり、川
が逆流するところについては、門を閉められるようにしておけばよかっただろう
と思います。お金を惜しんだだけで、技術的には可能な話です。
・原発については、緊急時の対策をもう一段取るべきです。
・シェルター構造を、外側につくって、半径数百メートル以内で完全シャットア
ウトする方法はあるだろうし、地震や津波、爆弾等でやられたときの二次災害を
止める方法は、考えればあると思います。お金を惜しまずにもう少し研究すべき
ではないかと思います。
・ただ、原発は少量のウランから、半永久的にエネルギーが取り出し続けること
ができるものなので、人類にとっては便利なものです。
・これに替わるエネルギー調達源が出てこない限りは、原発を簡単に手放したら
、油に頼ったエネルギー経営になりますので、国防上も危険ですし、産油国に経
済を翻弄されることになります。
・よって原子力に対するアレルギーだけを拡大していくのは、よくないことだと
も思っています。
・さらには、もう一段ガシっとした津波で流されない程度の建物をつくること、
また、空中や地下の有効活用をするべきです。また、小さな道路が多すぎるので
、もう少しきちっとした道路をつくらなければいけないでしょう。(つづく)