昨夜はなにか寝苦しかった。

いろんな不安とかそんな原因のような気もするが

寝苦しかったからいろんな不安が湧き上がってきたようにも思う。

いろんな不安については今はあまり話したくないので

説明する必要はないと思う。


そんな中、朝起きてメールをチェックすると

ある女性からメールが来ていた。

もうきついから別れましょう、と。


彼女はこんな僕を好きだと言ってくれる。

僕は今、いわゆる普通の恋愛に億劫だ。

好きだとか愛している、とかそんなことを口が裂けても言いたくない。

ものすごい罪悪感が僕を被うからだ。


不倫ばかりした、そんな僕の人生の結果なのだろう。

そんな僕を好きになってしまう女の子は幸福ではない。

女の子たちは自分を評価できなくなり、アイデンティティが確認できないのだ。


アイデンティティが確認できないのはつらいことだと思う。

外部がわからなくなるからだ。

セックスして愛してるとか言ってればアイデンティティが得られるとか

そんなことでもないのだが、やはり安心できないと思う。


彼女たちの前で、僕が僕をアイデンティファイしてないのだから仕方のないことだし、

愛していると言ってあげればその子たちが幸福になるとも思わない。


寝苦しい夜は、きっと誰かが僕のことを嫉妬とか憎悪とか

そういう腐ったエネルギーを発散して僕のなにかを苦しめているのだろう。


眼を閉じると瞼の裏にレイザーポインターのような青い点が浮かび上がってきた。


青い点に焦点を合わせていけばいつのまにか無意識のうち、眠りにおちていく。

そういう気持ちになり、その気持ちが世界で一番重要な思想のように思い、

前にもそんなこと考えてたよな、と僕は納得しやっと眠りについたのだ。


ともかく別れも必要なことだ。

おいしいものを食べてもおいしいと思った瞬間は過ぎ去ってしまう。

おいしいということそのものが一瞬にして概念に変わって

おいしいものを食べて空っぽになった皿は空っぽの皿でしかないのだ。

アイデンティティを確立するために概念に浸るのは健康的ではないということだ。


勃起するちんこ

即ち、それは概念である。


メールで僕はそう返信してみる。

彼女の中で新しい人生が始まってくれることだろう。