素粒子
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素粒子とは物質を構成する最小の単位で

この映画はそこらへんがテーマになっている。


支配欲と性欲が素粒子レベルで関係し

結局行き着く先は無意識レベルや

霊魂とかそんなレベルのことなのだと僕は解釈している。


意識や霊魂が物質かどうか僕は定義できないが

限りなくそれらに近づいていくと仮定すれば

やはりそこらへんが素粒子になるということだろう。


性欲におぼれる兄と遺伝子の研究者で童貞の弟の物語で進んでいく。

母親はヒッピーで瞑想的で父親は別々で、はじめて紹介する場面が象徴的だ。

滑稽さや悲劇さも適切で性欲と悲劇性がいかにもフィットしている。


お兄さんのブルーノは「Little Miss Sunshine」のスティーブ・ガレルに

そっくりで僕は大好きだ。賞をとることもうなずける演技だった。

彼女役は僕がアメリカで昔付き合ってたドイツ人の子にそっくりだったので

僕はブルーノと同化してしまう恐怖から逃げるように

この映画に深入りしたくはないという気持ちが芽生えてしまった。


愛している人の自殺や壊疽。

審判を下さなければいけない状況がどこからともなく発生する。

無意識レベルでは自分で判断が出来るはずはないし

最初から物語りは出来上がっている。


誰かをせめるべきではないし

最終的には許す権利のみが人間に与えられている。


愛液と精液は素粒子レベルではまったく同じもので

あふれ出てくる別々の液体にまみれた男と女は同化し

その部屋にもそれらの同化した液体が同化していく。

二人はその部屋を去っても同化してしまった素粒子は

その部屋に永遠に生息し続ける。

そんな映画だ。