休日、家族でデパートに行った。

家族サービスもたまにはしている。


1階化粧品売り場を通過する。

香水や化粧品のニオイは大好きだ。


ある女性と目が合う。

髪型は変わったようだ。

相変わらず竹内結子に似ていた。

少し前、僕は彼女にふられた。

1回もエッチすることなく。


彼女とはコンパであった。

居酒屋さんで席は一番遠かったが

何回も目があってたし

彼女がトイレに行ったとき

僕もトイレにたった。


通路に行ったら

彼女も僕を待っていた。


僕たちはキスをした。

連絡先を教えてもらった

今度酔っ払ってないときと

デートを約束した。


3日後くらいだろうか

彼女と会った。

二人っきりで会うつもりだったが

コンパに来てた彼女の友達と

その子を気にいってた男の子も

せっかくなのでと

ダブルデートになってしまった。


嫌な感じはした。

嫌な予感はだいたい当たる。

しかもその男は紳士でイケメンで育ちも良い。


僕の予感はあたった。

彼女はその男とどんどん仲良くなっていく。

僕を蹴落とせば落とすほど

その男の株があがっていくパターンだ。


コンパやこういう飲み会は

役割が自然に出来上がる。

僕は完全にコントロールを失い

別の男の価値を上げるために存在する。

必要のない人間以下なのだ。


この敗北感は強烈だった。

男としての自信を完全に失う。


その男の子とこの前会ったとき話したら

やっぱりその後は盛り上がらなかったらしい。

僕に気を使っているのかはしらないが

僕にとってはどっちでも良い話だ。


僕は立ち直るのに3週間くらい必要だった。

助けてくれたのは僕のセフレさんたちで

僕はたくさんの愛を注がれた。

僕はたくさん感謝し、その感謝は僕を強くしてくれた。


デパートの化粧品売り場で働く彼女は

髪型も変わり前より綺麗になったと思う。


僕と目があったけど

彼女は気がついているのか

気がついてないのかはわからない。


たぶん気がついたとしても

なにもなかったかのように彼女は振舞うだろう。

その振る舞いにまた僕は敗北感を感じてしまう。


彼女は僕にとっては永遠のテーマの女性かもしれない。

彼女の新しい髪型が頭に焼き付いてはなれない。