ウェイト=スミス版タロットの「愚者」と不謹慎な笑い | さざ波スワン ~タロットと旅する~

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先日、チャンネル登録者数243万人のYouTuber「ジョーブログ」さんのインタビューを拝見していたところ、思いもかけず、一枚のタロットカードが頭に浮かんできました。
ちなみに、そのインタビューとはこちらです。

 

ジョーブログさんのインタビュー

 

ジョーブログさんは大阪の西成を中心に活動されている方で、海外を一人旅したり、日本のいわゆる「ディープスポット」と呼ばれる場所を紹介したりする動画を配信されています。
YouTubeチャンネルは2014年に開設されたそうで、登録者数を増やすために、いろいろ試行錯誤された時期があったそうです。
インタビューでは、過去に、とにかく過激なことをやろうと、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中にベッドを運び込んで寝るというパフォーマンスを行い、警察に書類送検された経験をお話されていました。

 

ニュース番組での報道


書類送検された後、チャンネルは「炎上」して、登録者数も減ってしまったそうです。
しかし、その一件をご本人は「良いカンフル剤になった」とおっしゃっていました。
それまで視聴者への思いやり(感謝の気持ち)を忘れていたことや、有名になったらそれなりの責任を持たなければならないことに気付かされたそうです。

このスクランブル交差点の一件は私の記憶にもありましたが、まさかあれがジョーブログさんだったとは今の今まで知りませんでした。
つい最近になって、偶然ジョーブログさんの動画を拝見するようになったのですが、動画の中のジョーブログさんは、私の目にはちょっとした人格者というか、懐の深い好青年として映っていたからです。
当時のニュースではいわゆる「迷惑系YouTuber」のように報道されていたので、そのギャップに驚かされたのでした。

ところで、スクランブル交差点のニュースを観た当時、私の中では正直、「けしからん」という気持ちより、「面白いなぁ」という気持ちのほうが勝っていました。
というのも、そのはるか昔、多分とんねるずが司会をしていた番組だったと思いますが、投稿写真コーナーというのがあって、一般人が電車内の通路で布団を敷いて寝ている写真が紹介され、爆笑した思い出があったからです。
他にも、ビートたけしさんのフライデー襲撃事件直後のタイミングで、講談社の前で傘と消火器を持って記念撮影した写真などもあって、お腹が痛くなる程笑った覚えがあります。
もちろん、それらの写真が警察沙汰になることなどなく、世間的にも物議を醸すことはなかったと思います。
時代の違いですね。
コンプラインスが良い意味でも悪い意味でもなかった時代の笑いの感覚です。
全く人に迷惑をかけていないと言ったらそういうわけでもないかもしれませんが、少なくともいわゆる不謹慎な笑いを見て育ってきた私にとっては、ジョーブログさんのスクランブル交差点の一件は目くじらを立てて怒るような類いのものには思えなかったのが正直なところです。

ウェイト=スミス版タロットには「愚者」というカードがあります。

 


ジョーブログさんのスクランブル交差点の一件はまさに「愚者」だなぁと思わずにいられませんでした。
「愚者」のカードには、名前通りの意味合いももちろん含まれてはいますが、それだけではなく、一般的な常識の枠をいったん忘れて、衝動に任せて何かをやってみようという「自由」が象徴されています。
占いでこのカードが出たら、まだ自分が何者なのかなんて全く分からないけれど、とりあえず外に飛び出していく勢いこそが最も大切だと考えてみるわけです。
何をやっていいか分からなくて、家にとじこもってしまっている人は、外に出ていくには計画や目標、ひいては「外に出ていく意味」が必要だと考えがちです。
だから、余計に何もできなくなってしまうのです。
先のことを綿密に考え抜くよりも、今この瞬間の「面白そうだから、やってみよう」という思いつきでフットワーク軽く動き出すことのほうが、その人にとってはずっと重要な時があります。
なぜなら、思いつきでやってみて、たとえ失敗したとしても、そこで初めて「じゃあ、次はこうしてみよう」という新たな思考の動きにつながるからです。


ジョーブログさんのインタビューを拝見して、そういった「愚者」の精神で次へと進んでいく勇気の大切さをあらためて考えさせられたような気がしました。

 

ジョーブログさんのYouTubeチャンネル

 

 

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