今日はウェイト=スミス版タロットの小アルカナ(数札と人物札)から1枚を取り上げておしゃべりしたいと思います。
まず、次の4枚のカードをご覧ください。
これらは、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4種類のスート(マーク)の9のカードです。
さて、これらのカードの共通点が何であるか、お分かりになりますか?
ワンド9
カップ9
ソード9
ペンタクル9
答えは、「どのカードにも人物がたった一人しか描かれていない」です。
とはいうものの、それぞれのスートには異なった雰囲気が漂っていますよね。
今日はこのなかから「カップ9」をご紹介しようと思います。
タロットカードのカップは、感情や想像力を象徴しています。
したがって、この「カップ9」も何らかの感情を表しているのです。
このタロットカードを制作したアーサー・E・ウェイトは、彼が書き残した唯一のタロット解説書『The Pictorial Key to the Tarot』の中で、「カップ9」についてこんな風に説明しています。
心ゆくまでごちそうになって、満足げな表情を浮かべた人物。そして、彼の後ろにある弓形の台の上にはたくさんのワインが載っている。この先も安泰であることを暗示しているかのようだ。この絵が描いてみせているのは、物質的側面のみだが、物質的側面以外にも、ものを見る角度がある。
これを読むと、この人物の感情がなんとなく把握できますよね。
彼は満足しているのです。
それは彼の表情からもうかがい知れます。
何に満足しているのかと言えば、それはもちろん、彼が所有しているたくさんのワイン、つまり物質的に安泰である現状に満足しているのです。
ただ、ウェイトは「物質的側面以外にも、ものを見る角度がある」と書いています。
人が満足する理由は、物質面だけではないということにも言及しているのです。
先程、どの9のカードにも、人物がたった一人しか描かれていないと申し上げました。
言い換えれば、9のカードには、あらゆる状況における「孤独」が描かれているのです。
つまり、「カップ9」の人物は物質面で満足しており、なおかつ孤独であるということなのです。
さて、ここまで「カップ9」の説明を読んでくださった方は、このカードにどんな印象を抱かれたでしょうか。
「物質面では満足しているけれど、孤独なんだなぁ」
でしょうか? それとも、
「孤独だけれど、物質面では満足しているんだなぁ」
でしょうか?
タロットカードには良いカードも悪いカードもありません。
小アルカナの数札には、「ある特定の状況」が描かれているのみです。
その状況をどんな風に捉えるかは、全く個人の自由なのです。
さざ波スワンのタロット占いはこちらから




