本「僕の心臓は右にある」 | さざ波スワン ~タロットと旅する~

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タロットの話題を中心に、音楽、映画、本、アートなど、様々なことをおしゃべりします。毎週日曜の夜8時にワンクリック占いを投稿しますので、ぜひお試しください。

去年読んで面白かった本の一つ、チャンス大城さんの「僕の心臓は右にある」。
実はトークライブでサインまでもらってしまいました。
人の不幸をこんなに笑っていいものだろうか。。。なんて迷う暇もなく大笑いしてしまう不思議な本です。

読んでいると、チャンス大城さんって本当に数奇な運命を辿っておられる方だなぁ、と思う瞬間がいくつもあるのですが、その一つが、東京へ行く時のエピソード。
ここから、ちょっと本のネタバレです。

チャンスさんのお姉さんはとても優秀な方で、占いが大の得意だったそうです(そのおかげであるあだ名で呼ばれていたそうですが、これは実際に本を購入して確かめてください)。
チャンスさんが東京へ行く決心をした時、このお姉さんに未来を占ってもらうのですが、あまりいい結果が出ませんでした。
くじけそうになったチャンスさんは、「占いの館」へ行って、各階の占い師に占ってもらうのですが、なんと全員から東京行きを反対されてしまったそうです。
内心動揺しながらも、チャンスさんは結局、東京へ旅立ちました。
その後のチャンスさんの人生がどうなったかは、皆さんの知るところです。

私はこのエピソードを読んだ時、本当に深く感じ入ってしまいました。
いくら占いで「それはやらないほうがいい」と言われたとしても、そして、それが結果的に当たっていたとしても、自分がやりたいと思ったことは、どうやったって、やらなきゃならないものなんだ、と納得してしまったからです。
占う側にいながら、こんなことを言うなんて変だと思われますか。
でも、私は自分がチャンスさんの立場でも、やっぱり同じ選択をしたように思います。
だって、自分の人生なんだから。

実を言うと、私はいわゆる「予想占い」は基本的にしないというスタンスでいます。
理由はチャンスさんのエピソードそのもの、つまり、未来は自分次第で変わっていくものだと考えているからです。
この「予想占い」については、また別の機会におしゃべりしたいと思います。

ところで、このブログを書いている最中に、チャンス大城さんがツイッターでフォローバックしてくださいました!
チャンスさんは自分をフォローしてくれた人(それが一般人でも)を律義にフォローバックされる奇特な方なので、何も私が特別なわけではないのですが、まさか、このブログを書いているタイミングでフォローバックしてくださるなんて、びっくりです。

とにかく、この「僕の心臓は右にある」は、心の底から笑えて、そして、心の底からじーんとしてしまう名著です。