名称:佐保姫
系譜:佐保山の神霊
神格:春の女神
神社:佐保姫神社(奈良県)など


日本には四季をつかさどる神がいる。
中国では青竜・朱雀・白虎・玄武という迫力満点、コワモテな四神ががっつり四季(東西南北)を守っているが、日本では優雅な女神たちが四季を守る。


五行説では春は東の方角にあたることから、奈良時代、平城京の東に位置する佐保山が春の象徴とされた。そして、佐保山の神霊を「佐保姫」とよび、春の女神として崇めるようになったといわれている。


佐保姫は、白く柔らかな春霞の衣をまとう若々しい女性の姿でイメージされる。梅にはじまり桜で終わる、薄紅色の軽やかな日本の春のイメージである。