指定校推薦が嫌われるわけ | 息子は名門校と呼ばれる学校に入ったけれど、ちょっと後悔している母のブログ

今回

ちょっと真面目な内容です。

古い話です。

とても長いです。

読むと疲れます。

書いて疲れたし←私が。

 

 

アホ子のいうことなんで

鵜呑みにしないでください。

 

 

 

 

さてさて

 

大学に入る方法。

 

 

むかしは、

 

①入試を受ける。

②付属校であれば、そのまま付属大学へ。

 

のパターンしかなかったと思いますが、

(多少、推薦とかあったと思いますが。)

 

 

30年ぐらい前から

「指定校推薦」

というのができて


最近では

「AO入試」

なんていうのも出てきて。

 


センターも変わってしまったし

アホ子、アホだから全然理解できないの!

頭パンク!

(キャパ狭…)

 

 

 

今回はその中でも

指定校推薦

のお話です。

 

 

指定校推薦ってどうしてあんなに嫌われるんでしょう。


指定校推薦で入った子側からすると

 

高校時代、真面目に過ごしていたことを評価されることの何が悪いの?

中間、期末で結果の残してきた成果ですから。

 

という意見。

 

 

 

しかし、その他の人間からすると

 

高校時代を真面目に過ごしていたから大学に入れるっておかしくない?

しっかり勉強していたっていうなら試験受けてちゃんと受験しろよ。

 

って話で。

 

 

指定校推薦枠がとても少ないですから

どうしても後者の意見が圧倒的に多く耳にします。

 

 

まぁ、

結局のところ、

 

妬み?

 

の感情も多いのかな~と思います。

 

 

そういえば以前、テレビで

「ぴったんこカンカン」見ていた時、

安住アナがW大のまわりを探索するコーナーがあって

「僕、ずっとW大にあこがれていたんですよね~。いいな~いいな~。」

っていいながら、街の人にインタビューしていて

近くを歩いていた子に「ちょっとお話いいですか?W大の学生さんですよね?」って話かけたら

その女の子が会話の最中に「私、推薦入学です」って言った瞬間

 

「あ、僕、推薦入学はW大って認めてないんで」

 

って冷たく言い放っていたのが傑作でした。

(安住さんはたしかM大)

 

安住アナ~、

もうあなたほどの人ならそんなこと気にしなくても~。

W大出ているほとんどの人より

今の安住さんの方が大大大出世ですから。

人生、出身大学より、その後が肝心ですから。

(アホ子は”さんまのスーパーからくりテレビ”サラリーマン早調べクイズから安住さん大好きでです)

 

 

そんな風に嫌われている指定校推薦ですが、

妬み嫉みだけで嫌われているのか。

 

うーん、でも。

多分それだけじゃなさそう。

 

 

今回は、

アホ子の従妹のお姉ちゃんの話

をさせてください。

 

 

30年前の話ではありますが、

実話です。

 

 

アホ子の従妹のおねえちゃん。

とても頭がよくていつもコロコロよく笑う大好きなおねえちゃん。

従妹のお姉ちゃんでは長いのでここでは

”Iちゃん”とします。

(いとこだからIちゃん。安直)

 

Iちゃんは高校入試を経て、

所謂”上位の私立高校”に入学しました。

 

その高校にはその頃、大学の指定校推薦枠が新たに新設され、

Iちゃんがいつか行けたらいいな、と思っていた大学の枠もできたそうです。

 

そもそも、指定校推薦って、おそらくできたのが30年ぐらい前から。

新設されたばっかりで、枠が少なかったことから

高校側からも

特に条件面や利用方法に細かな説明を生徒全員にすることはなかった、と。

 

Iちゃんは、

推薦枠は1人だし、高校生活のテストで

上位を取り続けていれば、もしかしてお声がかかるかも?

まぁ、無理でも普通に受験しよう、と考えていたんだとか。

 

そしてその後、

部活に入って仲良くなったTちゃん

(友達だからTちゃん、安直)

 


Tちゃんも、同じ大学に入れたらいいなと夢をもっていて

部活も一緒のことだったことから

勉強や部活、恋の悩みも話し合う仲良しに。

IちゃんとTちゃんは、周りにも「お前らいつもセットだな」

と言われるほど仲がよかったそうです。

 


部活でも

Iちゃんが部長。

Tちゃんが副部長を務めたり。

クラスも同じ、目指している大学も同じで

勉強も一緒に頑張っていたとか。

 

そして、学校の成績の方ですが

Iちゃんは10位より下に順位を落としたことはなく。

Tちゃんは上位1/3には入っていたものの、

そこまで突出した成績ではなかったとのこと。

 

Tちゃんはいつも

「Iちゃんはいいよね~〇大、絶対受かるよ!私、超厳しいよ・・・。」

と嘆いていて

Iちゃんはいつも

「そんなことないよ、一緒に頑張ろう!」

と励ましていたそうです。

 

 

そして

高校3年生2学期になり。

受験もそろそろ大詰め。

Iちゃんの模試の成績は

A判定が多く、そこそこ旗色はよかったので

このまま最後まで気を抜かずに頑張ろう!と勉強を続けていたそうです。

 

指定校推薦の話は、先生からこなかったものの

普通に受験すれば、多分いい結果が出るはず、

そう信じていた、と。

 

 

しかし、気が付くと

仲良しTちゃんは

「私きっと落ちるよ~」

「Iちゃんはいいよね、頭いいから。私なんて・・・。」

みたいないつもしていた嘆き節を

一切しなくなっていたそうです。

 

 

そして12月。受験大詰めシーズンになり。

 

教室で友達とキャッキャッ言いながら

ファッション雑誌なんかを読んでいるTちゃん。

 

あんまりにうるさかったことから、

ちょっとイラッとしたIちゃんは

「Tちゃん、受験近いのに、随分余裕だね?」

と、軽く嫌味を言ったそうです。

 

 

するとTちゃんが

「だって、私。大学決まったから。」

と一言。

 

 

 

Iちゃん。「え?どういうこと?」

 

Tちゃん「私、指定校推薦で〇大、決まったの。」

 

Iちゃん「指定校推薦?え?何にも言ってなかったじゃん!なんで言ってくれなかったの?」

 

Tちゃん「だって、先生が黙ってろっていうから…。」

 

 

Iちゃんはあわてて担任の先生の元へ。

 

Iちゃん「先生!なんかTちゃんが〇大決まったって。」

 

担任「あ~、その話、聞いたか…。」

 

Iちゃん「指定校推薦って、いつ募集あったんですか?」

 

担任「いや~、Tにずっと相談受けててな。あいつもそんなに成績も悪くなかったし。」

 

Iちゃん「でも、でも!

私だって、ずっと〇大行きたいって、進路相談で先生に言ってましたよね?

成績だって、私の方がTちゃんより良かったですよね?」

 

担任「いや~でも、お前は相談してこなかったし。

普通に受験して〇大に受かりたいんだと思ってさ。

お前なら〇大受かるよ、頑張れよ。」

 

Iちゃん呆然です。

 

そりゃ、普通に受験したって受かるかもしれませんが、

そんなの

「かも」の話で100%ではありません。

 

 

誰しも

確実に、

早い時期に合格

がもらえた方がいいに決まってます。

 

 

親友だと思っていた友達と

味方だと思っていた担任の先生に内緒にされていた・・・。

 

 

そういえば、2学期になってから

教室の端で、担任とTちゃんがよく

こそこそ話をしていたな。

何か相談事かと思って、聞かないようにしていたけど

このことだったのかな。

思い返すと、何度となくその現場をみていた、と。

 

 

そして12月のこの時期。

大詰め真っ最中だけど、

勉強に身が入るわけありません。

 

ショックを受けたIちゃん。

模試の結果もB判定へ急降下。

 

あまりに様子がおかしいIちゃんをみて

予備校の先生が声を掛けてくれたそうです。

 

Iちゃんは

「友達が〇大に推薦が決まった。

私の方が成績よかったのに。

友達にも先生にも内緒にされていた。

ずっと勉強頑張っていたのに、どうして私には声がかからなかったんだろう・・・」

 

と、相談すると

 

予備校の先生は、

 

「多分、その担任は

Iちゃんは確実に〇大に合格すると思っているから

声をかけなかったんじゃないか。

Iちゃんを推薦枠にすると、〇大は合格1人だけど

合格が厳しいTちゃんを推薦で入れて

Iちゃんは普通に入試を通れば、合格2人になる。

 

私立高校は大学の進学率でみられる。

その担任もわかっていてやったんだと思う。

 

と言われたそうです。

 

 

言っていることは理解できるけど・・・

 

受験直前の18歳の女の子に、そんな大人の事情を呑み込めという方が無理な話。

 

 

頭の中は

「どうして言ってくれなかったの」

「どうして私は選ばれなかったの」

「ずっと勉強頑張ってきたのに」

「なんでこの時期に言うの」

「最後まで黙っててくれればよかったのに」

「すでに大学決まって遊んでいるの羨ましい」

「私立高校の事情って何?」

「成績悪い方が推薦もらえるなんて」

考えがずっと、ぐるぐるぐるぐるしていたそうです。

 

そして、大学入試を迎え。

 

最悪の精神状態のままテストに臨んだIちゃん。



結果は不合格。

滑り止めと思って受けた大学もすべて不合格。

 

 

合格通知を待ち望んでいても

ポストに届くのは

各予備校からくる

「来年度 授業料無料のお知らせ」ばかり。

(模試の成績がいい子は、浪人しても授業料無料ですよ、の案内がくる。)

 

 

 

もう二次募集しかない。

 

Iちゃんは

予備校に通いつめ

泣きながら勉強して…

(10円ハゲが2つできたとか)

 

 

そして

二次試験で

 

 

第一志望だった〇大に

 

合格。

 

 

嬉しくて

…でもどこか悲しくて。

 

大泣きしたそうです。

 

 

推薦枠のことを聞いてから

親友だと思っていたTちゃんの前で笑うことができなくなり

徐々に疎遠に。

 

なんとなくさみしい卒業式を迎え

 

大学入学後もキャンパス内でTちゃんとすれ違うことがあるものの

 

ちょっと挨拶するぐらいの関係に。

 

試験が終わって、

自分も憧れの大学に入れたけれど

 

Tちゃんと親友には戻れない。

 

高校もきれいな思い出より

複雑な思いの方が大きくなってしまった。

 

今も高校時代を思いかえすと、合格の思い出より

辛かったことを思い出す、と言っていました。

 

 

指定校推薦のシステムができたばかりのころ

 

似たような話、

 

おそらく全国の高校で起こったと思います。

 

 

その受験生たちが、

ちょうど現在の受験生の親世代。

 

この辺も、未だ指定校推薦への否定的な意見が多い原因のひとつなんだと思います。

 

 

アホ子は

現在の指定校推薦のシステム

全然詳しくないんですが、

あの時から改善されていればいいな、と本当に思います。

 

 

 

↓今はそんなことないといいな。

にほんブログ村 受験ブログへ

 

 従兄弟から聞いた話なので、間違った箇所あるかもしれないです。

だとしたらスミマセン。

(先手で謝っとく。)



こんな風に指定校推薦を悪く書いたところで

娘の花子にもし推薦枠きたら

飛びついてしまうんだろうな、という

浅ましいアホ子です。