『関心領域』


アウシュビッツ収容所の隣で暮らすヘス所長一家の幸せな日常が冷徹にカメラに映し出されてました。


華やかな色彩と不穏でおぞましい音と吠えまくる黒い犬。


あれほど醜悪な美しい庭は初めて見ました。


ラストのほう絢爛豪華な地獄だと思いながら更に堕ちていくヘスを観察してました。


はたしてヘスは〝凡庸な悪〟といえるのか。


悪とは、凡庸さとは何だろう。


そして人間とは一体何なのか…?


ジワジワと映画が終わってからも考えさせられる作品でした。