世界一早い食物連鎖 | たろの中国滞在記 備忘録 taroszcn

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何かと物忘れの激しい年齢となりました。
日本を離れ中国で生活していた頃の思い出を忘れないうちに綴ります。

世界一早い食物連鎖

 

友人であり取引先でもある中国人経営者に

「田舎まで新鮮な鴨料理を食いに行こう」と誘われ

江蘇省の農村地帯に車で向かっていた。

(中国では鴨もアヒルも鴨と表します。)

 

昨晩、四川料理を食いを飲んだせいか、

ちょっとお腹の具合が悪かった

 

彼是、蘇州を出発して1時間半、トイレを我慢して

冷や汗が出てきていた。

 

あとどれ位時間がかかるのか尋ねると

もう直ぐだという。

 

さらに10分ほど時間が経過し、

「も、もう限界;;」を迎える寸前に鴨の養殖場と併設された

農村鴨食堂に到着した。

 

慌てて車を降り、食堂の外にいたおばさんに

ト、トイレ、トイレはどこですかぁぁぁぁ!!」と聞いた。

 

鬼気迫る私に圧倒されつつ、おばさんは

「あ、あそこの小屋!」と指さした。

指さす方には池に数メートル突き出した桟橋の上に

木で出来たスカスカの囲いで覆われた小屋?があった。

 

その小屋めがけて陸上の山縣亮太選手よりはるかに速い

ダッシュで駆け込んだ。

 

足元にはちょうどいい塩梅のがあり、池の水面が見えた。

そこにしゃがみ、恍惚感が私の全身を走り抜けると

ブツは水面に水音を立てながら消えて行った。

 

その直後、「グェグェ」と鳴き声を響かせながら

アヒルたちが群がり、先ほどのブツを争うように取り合い

食い散らかした。

食堂に戻ると友人であり取引先でもある中国人経営者たちは笑いながら

「間に合ったのか~」と問うてきた。

私も笑顔で「問題ない!」と答えた。

 

食堂の人に「手を洗いたい」と言うと

そちらにトイレがあります。そこでお洗いください」と言われた。

食堂内には当然、トイレがあった

その会話を聞いた友人の中国人経営者たちは爆笑した

 

手を洗い、席に戻った私は

さぁ、これから私のブツを食ったアヒルが料理されて出て来るぞ!

と言うと

一同「勘弁しろよー」と笑っていた。

 

そして料理が出てきて、

 

我々は世界一早い食物連鎖経験するのだった。