産経新聞 2月2日(水)15時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110202-00000132-san-socc
アジア・カップで優勝した日本代表の中心を担ったFW岡崎慎司選手ら、
北京五輪世代の海外挑戦が相次ぐ中、日本選手の「0円移籍」が
話題となっている記事です。
欧州のクラブからは、タダで選手を獲得できる“おいしい”市場と見られています。
選手の夢の実現のため、海外移籍に寛容な姿勢を示していた国内クラブも、
見返りなしの移籍が続けば経営悪化を招き、
Jリーグ自体が空洞化する懸念も浮上しています。
昨年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本は16強入り。
W杯後には格安な移籍金(育成補償金含む)でドルトムントに移った
香川真司選手が活躍したことでオファーが増え、
北京五輪世代を中心に海外移籍に拍車がかかりました。
今冬、保有権を持っていたG大阪から元日本代表MF家長昭博選手が
マジョルカ(スペイン)に移ったのをはじめ、日本代表DF槙野智章選手が
広島からケルン(ドイツ)、元日本代表DF安田理大選手がG大阪から
フィテッセ(オランダ)に、いずれも「0円移籍」しました。
欧州では、主力選手が他クラブに引き抜かれないように複数年契約を
結ぶのが通常で、契約期間中の移籍の場合は、移籍先クラブは
移籍元クラブに多額の違約金を移籍金名目で支払うのが一般的です。
Jリーグクラブの場合、これまで多額の資金を必要とする複数年契約を避け、
単年契約を結ぶのが主流でした。
年齢によって一定の移籍金が発生する日本独自の制度があったためです。
しかし、昨オフから国際基準に沿った新移籍制度がスタート。
契約が満了すれば、自由にクラブを移れるようになったため、
各クラブは複数年契約への移行を図っていますが、海外志望の選手は
複数年契約を嫌がる傾向にあります。
かつて元日本代表MF中田英寿さんらは、億単位の金額で海外移籍し、
Jクラブも潤いましたが、近年は金銭補償がないケースが多く、
人気選手がいなくなるクラブの痛手は大きい様子です。
家長選手の場合、契約期間中だったにもかかわらず、
海外移籍の場合には契約を解除するとの覚書があったため、
G大阪が移籍金を放棄せざるを得なかった形。
家長選手と4年半の長期契約を結んだマジョルカは、契約期間中に
他クラブに移籍する場合には約20億円の違約金を設定。
タダで獲得した家長選手を他クラブに売却すれば丸もうけできます。
こうした事態に、G大阪の金森喜久男社長は、
「個々のクラブではなく、リーグとしてルールづくりすべきだ」と
対策の必要性を説きます。
また、別クラブの社長は、
「選手に5年契約をのませるか、そうじゃなければ『いらない』と
戦力外通告するか。クラブ側も毅然(きぜん)とした態度で臨む
必要がある」としています。
ただ、経営格差のあるJクラブが足並みをそろえるのは難しく、
選手に魅力ある高額年俸を提示できるクラブは限られています。
そもそも、国際的なルールに従い移籍しようとする選手に別の規制を
設ければ、猛反発を受けるのは必至。
海外で日本選手の能力が認められるほど、タダで選手を奪われる
Jリーグが“損失”を被る皮肉な流れはしばらくやみそうにありません。
海外のクラブにすれば、それこそ、美味しいですよね。
折角育てた選手が、ただで持っていかれるのはたまりませんよ!
移籍金があれば、クラブにお金をかけられるわけですから。
評価よりも、お金が大事だ( ̄∩ ̄#