アメーバニュース 1月16日5時20分配信
http://news.ameba.jp/20110116-8/


ヴェルサーチ日本再上陸に関する記事です。


(以下、記事より)


「完全撤退というよりは、実は体制をゼロから構築しなおすための、

一時的な撤退で、日本再上陸も計画していたとおりなのでは。

というのも、アジアで撤退した国は日本だけでしたから、

完全撤退なら他の国も撤退するはずです」


2009年秋、日本は当時、不景気のまっただ中にあり、「撤退」との

センセーショナルな報道に周囲が過剰に反応してしまったという面もあるようです。


関係者によると、日本法人の2008年の売り上げが前年比で見ると

ほぼ半減しているのだと言います。


「景気の影響はもちろんありますが、経営悪化は以前からでしたし、

イタリア本国からすれば、日本にまで手が回らなかったという方が

正確かもしれません」とも。


ヴェルサーチの最も華やかかりし日々と言えば、80年代後半から90年代初頭。


創業者ジャンニ・ヴェルサーチ氏も健在で、嫌味なくらいに存在感を示す

ド派手な色使いは、自己顕示欲を示したい人にはピッタリなブランドでした。


しかし、1997年、ジャンニ氏が銃弾に倒れてから、下り坂を転がり落ちていきます。


やはり経営陣の血を入れ替えるという荒治療を行ったようで

「経営陣も新しくなったので、きちんとしたブランドビジネスを展開していくことに

なるでしょう」と関係者は言います。


この2年の間に、日本市場攻略を入念に考えてきたと思われます。

それが、日本法人のトップ人事に現れています。


「わたくしは、斎藤と働けることを喜んでいます。

斎藤は、高級ファッション市場に関して、日本で最も経験豊富な管理者の一人です」


これは、グループのジャンジャコモ・フェラーリ最高経営責任者(CEO)が

発表したコメントです。


斎藤氏とは、2007~10年までジル・サンダージャパンの社長を務めた

斎藤博氏のことを指します。


フェラーリ氏もジル・サンダー出身で、ともに旧知の仲。


斎藤氏は大阪生まれで、甲南大学で経営学やマーケティングを学んだ後に、

アルマーニ、プラダ、グッチなど伊高級ブランドで次々と実績を残していきました。


「あまり表には積極的には出てこない」(マスコミ関係者)ということですが、

「イタリア語が堪能で、日本で最もブランドビジネスをよく知る男」(元同僚)と

いう評判です。


「日本は我々の業界にとってひじょうに重要な市場であり、

それがヴェルサーチのようなグローバルブランドにおいて、

日本なしでは考えられません」とフェラーリCEO。


世界展開においては、やはり東京は、パリ、NYなどと並んで重要拠点の

一つであることに変わりはないようです。


この2年間でいかにブランドを建て直したのか、

さらには、再建を託された斎藤氏の手腕にも注目が集まるところです。


独創的かつ派手。

存在感のあるブランドでしたから。


復活して、街でも見てみたいものです( ̄▽+ ̄*)