『夏目漱石を読むという虚栄』プラス

5422 「(ストレイ)( シープ)

(25行目)

 

“a lost sheep”なら、ある。

わたしが子羊(こひつじ)のように失(うしな)われ、迷(まよ)うとき

どうかあなたの僕(しもべ)を探(さが)してください

あなたの戒(いまし)めをわたしは決(けっ)して忘(わす)れません。

(「詩編」119.176)

*

「詩編」119は『三四郎』を読むのに役立ちそうだ。

どのようにして、若者(わかもの)は

  歩(あゆ)む道(みち)を清(きよ)めるべきでしょうか。

あなたの御言葉(みことば)どおりに道(みち)を保(たも)つことです。

心(こころ)を尽(つ)くしてわたしはあなたを尋(たず)ね求(もと)めます。

あなたの戒(いまし)めから迷(まよ)い出(で)ることのないようにしてください。

(「詩編」119.9-10)

では、作者は『聖書』を推奨しているのだろうか。そんな印象はない。だから、『三四郎』は意味不明だ。

(終)