多分、父方の祖母が亡くなった年をそろそろ追い越すころだろうか。

 

 

 

子供だったので、あまりちゃんと知らなかったけど、今思うと、まだまだ若かったはず。

 

 

 

二度目の脳溢血で、一月ほど母と叔母が家で介護して、亡くなった。

 

 

 

私の知っている限り、もうあんまり歩くのも自由では無くて、畳に座れず、いちも椅子で過ごしていた。

 

 

 

小3の夏休みに入ってすぐ位の頃、亡くなった。

 

 

 

その日は大人が何故か誰もいなくて、私が吸い飲みでお水をあげていたら、涙をこぼしながら、『死にたくない。』と良く回らない口で言った。

 

 

 

今思えば、まだまだ生きたいと思って当たり前の年齢。

 

 

 

介護の為、勤めにもお嫁に行っていなかった末の娘の花嫁姿も見たかっただろう。

 

 

 

ここまで暑い日では無かったと思うけど、セミの鳴き声を聞きながら見送った事を思い出した。

 

 

 

祖母が、『死にたくない。』と泣いたので、それから随分長い事、死が怖くてたまらなかった。

 

 

 

もう少し頑張ると、祖父の亡くなった年を追い越す。

 

 

 

父は、祖父の亡くなった年齢を目安に毎年のように『あと〇〇年。』と言っていたけれど、その年をずっと追い越して亡くなった。

 

 

 

母が頑張った賜物だと思う。

 

 

 

母には、もう少し楽しい思いをさせてあげたいと思っていたけれど、どうも体調が思わしくなくて、旅行にも連れて行けない。

 

 

 

せめて、美味しい物や体の休まるお布団を買ってあげるくらい。

 

 

 

近場で良いから、温泉位行けると良いんだけどな。