彼も、デイトレードをやっているんですか、違う、僕が所有している会社の運営状況の確認と、僕が見るための関係資料を作成している、タイミング良く会社を売るためにね。



折角大きくした会社を売ってしまうなんて勿体無い気がします、ゆうは主人公ちゃんをじっと見て微かに笑みを浮かべ、興味有るんだ、勿論気になりますし、ふーん、経営なんて維持するのが面倒だから高値で売れる時に売って、次の投資に回したり、新しく会社を起こすなりした方がいい。



どうしてそんなにお金を稼ぐんですか?…有るに越した事無いだろ、ゆうは視線をそらすと不機嫌そうに主人公ちゃんを押し退けて立ち上がった。



それはそうですけど、何か理由が有るんですか?…父さんと母さんが喜ぶから、彼はどこか寂しげな表情を浮かべた。



声をかけづらいアップそんな顔するなよ、えっ?変ですか?お姉さんが泣きそうな顔してる、ゆうは目を細めると鼻で笑った。



何か声をかけようかと迷っていると、ゆうのスマホが震え、彼の表情が一瞬で明るくなる。



父さんからだ?!イタリア語で話始めたゆうは、今まで聞いた声の中で、一番声が高く弾んでいて嬉しさが滲み出ていた。