主人公ちゃんが目を瞑ると瞼に優しい感触がして、そっと離れた。



びっくりして目を開けると、目の前には、いっくんの指、睫毛の糸屑を取ってくれたのに、1人でドキドキしてしまって恥ずかしい。



赤いけど大丈夫か、酔っているみたいだからタクシーで送ると言って、家まで送ってくれた。



優しくて、笑顔も言葉も真っ直ぐで一緒に居ると何だか心が暖かくなるみたいと、遠ざかるタクシーを見ながら思う。



数日後、撮影のため、いっくんと湖畔へ向かった。



重い機材を次々車から降ろす様子に力が有るなと感心、頼れる男って感じだなと思う。



公園でのプライベートな撮影とは違う様子に圧倒されながら、主人公ちゃんも負けないようにと取材を始める。



いっくんの様子をメモしたり、写真に納めたり、いっくんがいつも撮る側だからと照れくさがりはにかむ、カメラを構えた時とは違う魅力に思わずドキッとする。



昼の撮影の後、テントを組み立てるが、杭を打つときてを打ち、いっくんが飛んできて怪我のひどくない事を確認すると主人公ちゃんに水汲みを頼む。



沢への急な傾斜を踏み外す主人公ちゃん。