お昼寝してたら、髪にあの子が触れたような夢を見た。



あの子の細い骨張った指が、躊躇うようにそっと私の髪に触れたのだ。



出会ったばかりの頃みたいに、あの子が『ママ』と呼ぶから、『ママには、こんな風にしないよ。』と言うと、『じゃあ、おかあさん?』、『おかあさんにも、しないと思う。』、すると小首傾げて、いたずらっ子の顔で『おかんだ!』と言った。



ふたりで、顔を見合わせ、クスクス笑った。



そんな夢。



目覚めたら、泣いていた。
もう、あの指が触れることはないんだ。