妹は、所謂、仕事の出来る女だ。



会社で必要だと言われた資格も、必要とされるランクよりも上の物をあっと言う間に全て取得し、これから受ける受講者の指導を頼まれたようだ。



長年悩みの種だったと言う、在庫管理のソフトを作り替え、どんな素人でも打ち込む数量さえ間違えなければ、一発で管理出来るようにした。



今まで、会話に困難の有った海外からの問い合わせは、全て妹にまわる。



ロシアとドイツ支社の重役達も、どんな些細な内容でも、妹に話したがり、出張中の対応には困っているらしい。



会社では、頼られる妹だが、母が一言『○○ちゃんには、食材の見極め能力が全く無い!』と宣った。



ここ数ヶ月に妹が購入して来た数々の食材について、延々愚痴られる。



パサパサの蟹。しなびた野菜、色の変わってしまった鮪、奇妙な味のお菓子等々。



母や私なら、一目瞭然にわかる鮮度などが、妹には、全くわからないらしい。



見た目だけじゃなく、味覚も相当音痴だ。




『もう、買って来ないでって言ってるのに懲りずに買って来るのよ。』(^_^;)



何でも知ってて、何でも出来る妹に、まさか、そんな落とし穴が有ったとは。



料理のセンスが無いとは思っていたけれど。



まあ、私がひとつでも勝てる所が有って良かったよ。