パリでの家探しはとても大変です。
書類文化であるフランスは、アパートの内見をするまでにもたくさんの書類を用意する必要のある物件ばかりです。
一般的には書類も家賃の3倍程度に値する給料明細、フランス人の保証人等、それらの書類を集めるまでにも苦労するものがほとんどです。
私自身も家を決めるまでに2ヶ月弱、100件以上のメールを送り、様々なオーナーとやりとりして、ようやく良い物件を見つけることが出来ました。
これからお伝えするのは、
現地サイトを使って、フランス語が0でもオーナーと交渉し、現地人と同じように家探しを行う方法です。
早速こちらのサイトを使って、実際に家探しをしていきましょう
Leboncoin (ルボンコワン)
1. 左上の Immoblier をクリックします
2. Locations の Appatment をクリックします
3. Ajouter une localisation に Paris と打ち込むと、パリ全域か1~20区で選ぶことが出来ます
Paris(toute la ville) パリ全域
Paris(75001~75020) 末端の数字に住みたい区を入れるだけで大丈夫です。
4. Dans un rayon de 0 km 検索範囲を広げる
指定した地域から周辺何キロまでを検索結果に含むかが出てきます。
Valider(数字)を押すと、検索結果が出て来ます。
5. もっと細かく条件を絞って見ていくには、Filters をクリックします。
Tous les fileters にて
Appartement にチェック
Lower 賃料
Pièces 部屋数
Surface habitable 面積
Surface du terrain 土地面積
Meublé / Non meublé 家具付き/家具なし
Extérieur 外
Balcon バルコニー
Terrasse テラス
Jardin 庭
Étage de l'appartement アパートの階数
Rez-de-chaussée 地上階(日本でいう1階です)
Étage élevé 高層階
Dernier étage 最上階
Caracteristiques 特徴
Classe enagie エネルギー指標
Tri 関連
Type de vendeurs オーナーの種類
Particuliers 個人
Professionnels 不動産会社
決めるのは、アパート、賃料、表面積、家具付き、個人業者くらいで良いと思います。
○Appartement
○Lower
○Surface habitable
○Meuble
○Particuliiers
Rechercher で再検索
6. 検索条件に合ったアパートが出てきます
下に小さく書かれている aujourd’hui というのは今日という意味です。
今日広告に出されたばかりの物件です。 hierは昨日です
7. 気に入ったアパートをクリックします
Description 詳細が載っています。
例 1Pièces · 30 m² · Paris75019 1部屋、30m2、パリ19区
少しでも気に入れば、右のEnvoyer un message にてメッセージを送ります
またVoir le numero で家主の電話番号も見れます、私はメッセージと電話番号、両方共にメッセージを送っていました。
8. ページを日本語に翻訳する
部屋の説明は文章を全てコピーしたり、ページごと翻訳しましょう。
ページ翻訳を使うと、選択していた検索条件が消えたり、ページが行ったり来たりするので、部屋の詳細をよく見たい、ここぞという時に使うのがオススメです。
9. オーナーに連絡をする
Votre message に自分自身の紹介と仕事、何ヶ月くらい住みたいか、内見をしたい旨を翻訳機を使ってフランス語で書きましょう。
翻訳機はDeeplがオススメ
ここが一番重要ポイントです
○日本人であることを明記する
○内見したい旨を書く
○もし仕事で十分な給料がない場合は、預かり金を3ヶ月分払うなどと交渉
○貯金はある
とにかくパリは人口も多く、人気の物件だと1回の内見を4、5人で行うこともあるくらい常に住居を探し求めている人で溢れています。
たくさんのメッセージで、まず差をつけるためにも、日本人ですと名乗り、部屋を綺麗に使用し、家賃の未払い等の心配もないと明記し、ある程度、貯蓄はあるので、家賃の支払いが滞ることはありませんという旨も明記する。
預かり金、デポジットは大体家賃の2ヶ月ほどですが、そちらを3ヶ月にすることもできる、など、しっかりと自身ができる範囲のことを明確に伝えるのが大事です。
あとはひたすらこの作業を気に入った物件に対して繰り返していくと、私の場合は10件に1件ほど返信が来ました。
そこからはオーナーとサイト上でやり取りするか、メールにて先に必要書類を送るか、電話が来たりします。
正直、家探しにおいては詐欺も多いです。
まずは内見できるのが一番良いですが、そのためにお金を払ったりすることは一切ないので気をつけましょう。(例 オーナーが遠方に住んでいて、わざわざパリまで内見に出向かなければいけないから、内見する保証としてまずは200€振り込んでほしい、等)
基本的に忙しい人が多いので、あなたのために内見はいつにしますか、またこの人に連絡して、と連絡が幾人にも経由される等は、ほとんど詐欺だと思っても良いと思います。
たくさんやり取りしていくと、大体どれが詐欺かはわかってくるようになります。
パリ市内、特に一桁台の区において、月額500€、30m2以上、アパート丸々貸切等もほとんどあり得ないので、それらも何件も見ていくとわかるようになってきます。
10. 内見当日
メッセージでオーナーと内見の日取りを決めると、候補者の複数人で行われる場合と個人で行われる場合があります。
とにかく最初はたくさん内見に行くのが良いと思います。
そこで初めてオーナーと対面して、こちらがフランス語ができないとわかっても、大体の方は英語で対応してくれました。
そして複数人で合同で行われる内見の際も、基本的にはフランス語ですが、候補者の方が横で通訳してくれたり、何件も内見に行った中で、言語を話せないからと拒絶されたことは一度もありませんでした。(フランスの方も英語が苦手な方もいて、試行錯誤身振り手振りしながら案内してくれた時もありました)
あとは兎にも角にも、その物件を気に入れば、オーナーに必要書類を送り、オーナーが書類に沿って最適な人を選ぶだけです。
フランスでは家賃未払いになったとしても、住人をすぐに追い出せない規則もあります。
なので、賃借人選びは本当に慎重で、人柄もそうですが、徹底的に書類に沿って、決められることが多いです。
それをわかっていても、尚、私自身フランスに来たばかりで、オーナーにとって十分な書類を集めることはできなかったので、直接色々な角度からたくさん交渉しました。
その中でも、人にはよると思いますが、私のオーナーの大きな決め手は、私が日本人であるということでした。
尚、書類が揃っている方、十分な給与を証明できる方は家を借りるに当たって、もう少しスムーズに事は進むと思われます。
11. 契約
契約はしっかり紙媒体及び電子媒体で締結しましょう。
翻訳機のカメラを使えば、大体の詳細は把握できます。
入居する際の備品チェック、建物、家具の損傷具合の立ち合いで共有するのも、日本と同じです。
預かり金、デポジットは何もなければ、契約終了時に返金されます。(それらも契約書に書いていますので、しっかりと隅々まで読んでおく必要があります。)
以上が、フランス語が0でもパリにて現地サイトを使って直接オーナーと交渉する安価なアパートの探し方です。
サイトまとめ
Leboincoin
PAP(Leboincoinと同じく現地サイト、私も家探しの際に、並行して使用していました)
Seloger(私は使っていませんでしたが、主に不動産会社との取引になります)
DossierFacile(本人確認書類、労働契約書、預金証明などを、まとめてファイルを作るサイト。オーナーからこのサイト経由で送ってと言われることが多いです、フランス政府のサイト)
MixB(フランスの日本人コミュニティサイト、日本語なので見つけやすい、家や仕事情報もたくさんあります)
ジモモパリ(こちらも日本人コミュニティサイト、パリの生活全般の情報がたくさん掲載されています)










