■■■桑原武夫蔵書廃棄事件 「知の貧困」 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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◆桑原武夫氏の蔵書1万冊廃棄 京都の図書館、市職員処分
京都新聞 4/27(木)

 京都大人文科学研究所を拠点とした「新京都学派」を代表する仏文学者、故桑原武夫氏(1904~88年)の遺族が京都市に寄贈した同氏の蔵書1万421冊を2015年、当時、市右京中央図書館副館長だった女性職員(57)が無断で廃棄していたことが27日、分かった。市教育委員会は同日、女性を減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とした。

 

  蔵書は1989年に市国際交流会館(左京区)が開館した際に寄贈され、一般公開されていた。市教委によると、2008年に京都に関する資料を収集する機能を備えた右京中央図書館がオープンしたのに合わせ、蔵書を同館に移動させたが、保存場所がないとして、向島図書館の倉庫に移した。15年に向島図書館の職員から、「置き場所がなく処分したい」と女性職員に相談があり、了承したという。

 

  今年2月、市民から「蔵書を閲覧したい」と右京中央図書館に問い合わせがあり、同館職員が「廃棄した」と答えたため、市民が市教委に連絡。市教委が調査し、発覚したという。市教委は「貴重な蔵書を廃棄してしまい、大変申し訳ない」と話している。


  女性職員は生涯学習部の担当部長で、27日付で部長級から課長補佐級へ降任した。


  蔵書は日本文化研究、日本と世界の名著などの全集類のほか、政治や哲学の仏語原書など。右京中央図書館には、現在も「桑原武夫コーナー」として、桑原氏が生前に使用していた机や椅子、直筆のノートなど20点が置かれている。

 

  桑原氏は「赤と黒」で知られる小説家スタンダールや「社会契約論」を著したルソーなどフランスの文学や哲学、評論などの研究で知られる。研究対象は人文科学全般に及び、哲学者の故鶴見俊輔氏や民族学者の故梅棹忠夫氏ら多くの学識者に影響を与えた。国際日本文化研究センター(西京区)の創設にも尽力。京大学士山岳会の遠征隊長を務めるなど登山家としても知られる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170427-00000060-kyt-l26

 

 

>今年2月、市民から「蔵書を閲覧したい」と右京中央図書館に問い合わせがあり、同館職員が「廃棄した」と答えた・・

 

どうせ公共図書館の内規で処分ルールを決めていたのでしょう。

貸出、閲覧申込数と日数と+αで廃棄するw

 

また、従軍慰安婦、南京事件、広島長崎の原爆などの戦争物、差別などの左傾的な社会物は充実している。だが、伝統保守的な本が棚に並ぶことは少ない偏りがある。

例として、全国の公共図書館で、アマゾンランキング総合一位の「余命三年時事日記」が、取り扱われていない奇妙な事件があった。寄付した余命本も棚に並ばない。まるで申し合わせたような事件です。

 

図書館司書の思想傾向(+α=検閲)で、運営されているのでしょう。

高名な地元の偉人、賢人の寄贈本まで・・蔵書1万421冊の大部の廃棄である!!

 

図書館司書の日常的な機械的な処理なので、実にあっけらかんと、「廃棄した」と答えた。

薄ら寒さを感じます。

 

今、若い頃読んだ昔の本を希望して、定年退職者が図書館に来ている。

価値を知る読書人の方は、桑原氏の蔵書が廃棄されたと聞いて、愕然とされたと思います。

蔵書を救うために、図書行政を糺したいと行動された。