「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」。林芙美子の名作『放浪記』の一節である。中国経済もこれに似た面を持っている。2010年、念願のGDPで日本を追い抜き、積年の日本への恨みを晴らした。天下を取ったような気分に浸ったのは、わずかの5年にすぎない。世界2位の経済大国になったものの、実相はレバレッジ(債務)をテコにした経済成長であった。架空の成長を楽しんだが、気づいたら膨大な債務の山で寝そべっていたのだ。
林芙美子の人生は、その日を生きるに精一杯であった。借金で地位を築いたわけでない。中国は、土地国有化制度の中で不動産バブルを自ら生み出し、それが今や巨大な壁になって、中国の前途を遮り始めている。地道な努力を重ねた芙美子に比べて、中国は不動産バブルという「アブク銭」に身を委ねていたのだ。
中国は、過去の膨大な債務で積み上げた外貨準備高が、人民元安とともに海外へ流出している。今やそれが加速化している。
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◆AIIB加盟国数がADBを抜く
yellowspan(木)@yellowspan
[中国主導のAIIB加盟国数、日本・米国中心のADBを抜く] 副総裁ポストを失ったときに比べて、より一層中韓関係は悪化したよな。もう二度とおいしい話はないんじゃないか?ADBも気に入らなければ出て行けよ。 https://t.co/2uW6LgHSGp
2017年03月24日 12:07
AIIBは23日、カナダ・香港・ベルギーなど13カ国・地域の新規加入申請を承認したと、中国国営新華通信が同日報じた。これに伴い、AIIBの加盟国数は57カ国から70カ国に増えてADBの67カ国を抜いた。資本金1000億ドル(約11兆1400億円)規模で発足したAIIBには主要7カ国(G7)のうち日本と米国だけが加入しないでいる。(2017年03月24日中央日報)
AIIBの金立群総裁は「世界中でAIIBへの参加に関心を持たれているのは、銀行が国際機関として急速に前進していることを示すものだ」とするコメントを発表したうえで、年内に加盟メンバーがさらに増えるという見通しを示しました。 (3月23日 15時57分NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170323/k10010921731000.html
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◆開業1年、人もカネも集まらなかったAIIB 融資9件のうち6件は協調融資
2017.1.18 ZAKZAK
だからいわんこっちゃない。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京市で開業して1年が経過したが、融資が決まったのはパキスタン向けなどわずか9件、総額17億3000万ドル(約1970億円)にとどまった。当初700人を計画した本部職員数は90人にも満たず、審査や融資実務がなかなか進まないお粗末ぶりだ。
AIIBは習近平指導部の肝いりで、57カ国の創設メンバー国を集め、資本金1000億ドル(約11兆4000億円)で開業した。ただ、融資が決まった9件のうち6件が世界銀行や日米主導のアジア開発銀行(ADB)などとの協調融資。他の国際金融機関に頼っているのが実態だ。
開発銀行は通常、融資資金を調達するために債券を発行するが、最大の出資国である中国の格付けが反映されるAIIBは、ADBのように「トリプルA」格を取得できず、無格付けで債券を発行するという異常な運営が指摘されていた。
金融業界から専門的な人材が思うように集まっていない。要因は北京の深刻な大気汚染だけではないはずだ。
トランプ次期米大統領の顧問はAIIB参加に前向きとされたが、現在ではトランプ氏と距離を置いているとされる。AIIBは恥も外聞もかなぐり捨てて日米に参加を求めるしか打開策は見当たらず、中国主導を捨てるしか道はなさそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170118/frn1701181130003-n1.htm
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・・・国際金融市場から有利な資金調達をするには、「トリプルA」の格付けがいる。
信用格付けなしでスタートしたAIIBの融資実績は、惨憺たるものになると懸念されていた。
世界銀行やADBの信用に相乗りした「協調融資」なのが実態です。
習近平の思惑と違い、せっかく内外で調達した外貨資金は、海外へ流失していますw
💲ドルカブラーから逃げる小日本w